2023年アクサレディスで初優勝を飾った山内日菜子。当時を振り返って語ったことは?
山内 そうですね。疲れが取れないまま次の試合だったりしたので、今年は休みを計算しつつ、練習量も考えつつやっていこうと思っています。予選落ちしても1日、2日程度時間が空くだけだし、それ以上にメンタル的なダメージが大きいから休まらないですよね。だから、それを何年も続けている、10年以上シードを取り続けている選手はすごく尊敬します。 GD そんな一年を過ごして、初シードも獲得。どんな気持ちでしたか? 山内 シーズンが終わった時に、「やっと終わった」と思ったのですが、それ以上にこれまでうまくいっていなかったQTに行かなくていいという安堵の方が大きかった。シード取ったことよりもそっちの方が嬉しかったですね(笑)。でもQTできつい経験をしてきたからこそ、優勝できたと思っています。今、みんなレベルが高いので、ちょっとつまずいちゃうと、なかなか這い上がっていく機会が無くなっちゃうんです。試合に出ることが本当に大変です。 GD 得意や、好きなコースはありますか? 山内 難しいコースが好きですね。葛城GCとかサロンパスカップの茨城GC、メジャーのセッティング…。その方がやっていて楽しいです。なんというか、バーディ合戦について行けていない自分がいるのでそれは課題なんですが、必死にパーを取っていく方がやり切った感があって。メチャメチャ頭も疲れるんですけど、頑張った~って感じがあっていいんですよね(笑)。あと実は私「SEKAI NO OWARI」の大ファンなのですが、その曲を弾きたいなって思ってピアノを少しやってたんです。だから、ヤマハレディース優勝副賞のグランドピアノを密かに狙っているんです。置くとこどうしようかとか考えたり(笑)。 GD 今まで一番緊張した場面は? 山内 やっぱりアクサレディスの上がり3ホールですね。相当緊張していたので、もうあれに勝つ緊張ってこれからもないと思います。もう必死で。でもキャディさんがいつも通り接してくれたので、何とか平然を保てた感じです。でも実は、キャディの高橋あゆみさんも、「心拍数バクバクだった」って言っていました。 GD 最後に、テーラーメイドのクラブを使うようになったきっかけは? 山内 小学生のときに練習場にプロが来て教える会があって、前田久仁子さんと諸見里しのぶさんが来てくれたんです。その時にしのぶさんのレッスンを受けることができたのですが、なぜか私全ショットいい感じで打てちゃって。本当は教えていただくはずが「もう何も言うことないよ」って感じで(笑)。その時にテーラーメイドの方たちもいらっしゃっていて、声をかけて頂いてボールや手袋を支給してもらってから、ずっとお世話になっています。本当にお世話になっているので、これからもテーラーメイドさんがサポートしてくれる限り、他のメーカーに変えるつもりはありません(笑)。しのぶさんとは、オフのクラブテストのときにレッスン会に参加していたことを伝えたことがあるですが、しのぶさんもその時のことを覚えて下さっていて。それを聞いてうれしかったですね。