ミシュランガイドのホテル・旅館版「ミシュランキー」発表。3つ星にあたる3キーは「強羅花壇」「ブルガリホテル東京」など6軒
日本ミシュランタイヤは7月4日、同社の調査員が選んだ飲食店・レストランを紹介する「ミシュランガイド」のホテル・旅館版にあたる「ミシュランキー」を発表した。初年度は108軒の施設を認定している。 【画像】ミシュランガイド・インターナショナル・ディレクター グウェンダル・プレネック氏 ミシュランガイドでも宿泊施設の紹介は行なっており、そのホテルセレクションには世界6000軒以上を掲載しているが、ミシュランキーはそのなかから「さらに素晴らしいホテルを認定する」取り組みで、ミシュランガイドにおける「星」に相当する「キー」(鍵のマーク)で3段階の評価を行なう。 ミシュランはフランス、アメリカ、スペイン、イタリアの各国で4月からミシュランキーの発表を行なっているが、今回アジア初のミシュランキーでは国内243軒を掲載、うち最上位の3キーを6軒、2キーを17軒、1キーを85軒(計108軒)認定している。 ミシュランガイド・インターナショナル・ディレクターのグウェンダル・プレネック氏は、3段階の評価について「1キーは特別な滞在、2キーは素晴らしい滞在、3キーは最上級の滞在を意味する。セレクションの作成には4年かけており、すべてエージェントが実際に滞在し、さまざまな角度からホテル体験を評価している。アメニティのチェックリストではなく、利用者がなにを体験するか、滞在で満足できるか、思い出を作ることができるかを大切にしている」と説明する。 セレクションの評価軸は5つあり、第1にその土地ならではの体験ができるかを含む「ホテル自体が目的地になり得るか」。第2に「建築と内装デザインが素晴らしいか」、第3に「施設の個性や特徴を反映した独自性があるか」。 そして4つ目は「サービスの質、快適性、メンテナンスが行き届いているか」、5つ目は価格に見合った体感ができるかを図る「本物であるか」。 今回発表した最上位の3キーは以下の6軒。 ミシュランキー「3キー」 ・強羅花壇(神奈川県箱根町) ・ホテル ザ ミツイ キョウト(京都府京都市) ・ブルガリホテル東京(東京都中央区) ・フォーシーズンズホテル東京大手町(東京都千代田区) ・パレスホテル東京(東京都千代田区) ・アマネム(三重県志摩市) プレネック氏は、「セレクションは日本のホスピタリティの文化を象徴するもので、今回の発表は日本がユニークな目的地になったということでもある」と、アジア初ミシュランキーの発表の意義を強調した。
トラベル Watch,編集部:松本俊哉