婚活で苦戦するバリキャリ女性に共通する切実な「問題」 理想の結婚と現実のギャップが埋められない
■理論武装する前にやるべきは? これまで頑張ってきた自分を安売りできないし、仕事では認められてきたのだから、結婚でも周りからの賛辞を得たい。 そうした女性たちが、実家暮らしの食事や家事を親まかせにしている“子ども部屋おじさん”や、結婚したら家のことを妻に任せようとしている“昭和存続男”にお見合いで遭遇すると、自分の結婚への理想論を滔々(とうとう)と語った後に、彼らを叱り飛ばしてしまうのだ。 男性と女性が家庭内で、イコールな立場でいることはとても大切だ。男性が働き、女性は家を守りながら子育てをするという昔のスタイルが、変わってきている現代であるからこそ、一つ屋根の下で暮らす結婚とは何なのかを、もう一度考えてみるといい。
婚活に苦戦している人たちは、結婚の形にこだわったり、理想論に走ったりしすぎていないか。夫と妻が平等であるという関係が成り立つのは、そこに互いへの尊敬があるからだ。 理論武装をする前に、相手を許容する懐の深さを備える。そして、相手に優しさや思いやりを与えられる人間になることが、大切なのではないだろうか。
鎌田 れい :仲人・ライター