押さえ込みにかかる永瀬貴規（撮影・吉澤敬太）

　「パリ五輪・柔道男子８１キロ級・２回戦」（３０日、シャンドマルス・アリーナ） 　五輪連覇を目指す永瀬貴規（３０）＝旭化成＝はアプラハミアン（ウルグアイ）と初戦で激突。合わせ技一本で快勝発進した。 【写真】勝った後にアクシデント　よろめく永瀬　まさかの階段踏み外し 　激しい組み手の奪い合いとなった序盤。永瀬は落ち着いて対処した。しつこく相手の襟を持ちながら試合を進めると、相手の一瞬の隙を逃さず内またで技ありを決めた。そのまま寝技へと移り、合わせ技一本で初戦を突破した。 　永瀬にとってリオデジャネイロ五輪銅メダル、東京五輪金メダルに続く３度目の大舞台。２大会連続の金メダル獲得に向けて「いよいよ近づいていると気が引き締まる。ここからの準備が大事。万全で臨みたい」と語っていた。 　前回の東京五輪はコロナ禍で無観客など制限があった。それだけに「今回は会場の雰囲気も感じながら向き合いたい。悔いなく全力で戦いたい」と心境を口にしていた。 　◆永瀬貴規（ながせ・たかのり）１９９３年１０月１４日生まれ。長崎県出身。１５年世界選手権優勝、リオデジャネイロ五輪銅メダル。全日本選抜体重別選手権は１４年から４連覇するなど優勝６度。２１年東京五輪では金メダルに輝いた。得意は大内刈り、内股。長崎日大高－筑波大を経て旭化成。１８２センチ。