「遊興費に使った」認知症の70代男性から8000万円余り横領か 入居していたサービス付き高齢者住宅の元所長などが預金通帳など無断で使用
長野県飯山市のサービス付き高齢者住宅に入居していた70代男性が、元所長などに8000万円余りを横領されたとして、施設の運営会社と取締役に損害賠償を求めて提訴したことがわかりました。 提訴したのは、飯山市のサービス付き高齢者住宅「いいやまの郷」に入居していた70代男性です。 訴状によりますと、入居していた2017年から2021年までの間、当時の所長とその親族が、施設で管理していた男性の預金通帳などを無断で使用し、合わせて8000万円余りを無断で引き出していたということです。 男性は認知症を患っていて、退居後に成年後見人に選ばれた弁護士が無断で引き出されていたことに気付いたということです。 弁護士に対し元所長は、「遊興費に使った」などと説明し、横領について概ね認めたということです。 弁護士は、「運営会社は元所長の使用者として損害賠償の責任を負っている」と主張しています。 一方、被告の会社側は請求棄却を求めて争う方針です。 第一回の口頭弁論は、12月19日に長野地裁で開かれます。
長野放送