スリランカ観光事情、インド人と中国人とロシア人
『2023.11.11~12.28 47日間 総費用22万円(航空券8万7000円含む)』
観光業は貴重な外貨収入源だけど主な客人はどんな人たち?
スリランカにとり出稼ぎ労働者の海外送金と観光収入は最重要外貨収入源だ。観光収入はコロナ前の2018年には42億ドル(外国人観光客250万人)と史上最多を記録。政府目標は2026年までに500万人達成である。ちなみにコロナ明けの2023年1~9月で100万人を突破した。 統計によると外国人観光客の国別内訳は2023年1~8月(総数90万人)では第1位インド(17万人)、第2位ロシア(12万5000人)、第3位英国(8万3000人)、以下ドイツ、フランス、オーストラリアと続く。そして第7位中国(3万8000人)となっている。日本人は数千人と圏外。 インド人は経済成長に伴い年々増加。ロシア人は2023年の春先までは徴兵逃れが多かったが、その後も冬季の避寒地として物価の安いスリランカが人気のようだ。中国はコロナ前には第1位であり2024年度はトップ3に入ると現地では予想している。 今後スリランカ観光業界のお客様はインド人が断トツで中国人、ロシア人がトップ3を占めることになりそうだ。なかなか“やっかいな客人”をオモテナシして観光業界は外貨獲得に励まなければならない。
ウクライナ戦争は他人事のロシア人たち
11月24日。世界遺産のダンブッラ石窟寺院の見学を終えて涼んでいると、人の良さそうな腹の出た50歳くらのロシア人の大男が声を掛けてきた。大の日本通らしく仏教や浮世絵など詳しい。葛飾北斎の有名な富岳三十六景『神奈川沖浪裏』について最初見たときは「凄く勇壮な絵なのでてっきりモンゴルが日本来襲した時の軍船だと思ったよ」と豪快に笑った。 仕事は投資ビジネス。現在スイス在住。過去2回日本への旅行を計画したが1回目は家族が病気になり、2回目はコロナで断念。2024年の日本列島縦断桜の花見を計画している。「やはりプーチンしか指導者はいない。ロシア経済はそれほど悪くない」とプーチン支持を断言。 大男と談笑していたら連れの35歳くらのロシア人男性が合流。アゾフ海を挟んでウクライナの対岸にあるロストフ出身。ウクライナとの戦争が終わったらジョージアとキプロスにある不動産を処分してロシアに家を購入するとのこと。 やはりプーチン支持派であり経済制裁による市民生活への影響については「影響は全くない。スーパーで売っている欧州製シャンプーが中国製に変わったくらい」と歯牙にもかけない様子。この二人は典型的なプーチンの岩盤支持層なのだろう。 洞窟寺院からの帰路でも数組のロシア人カップルを見かけたが、楽しそうに記念写真を撮ったりして屈託がない様子。 12月26日。ヒッカドウアのビーチ・リゾートに一か月滞在していたモスクワ近郊在住の50歳前後のご婦人4人組はビールジョッキ片手に放浪ジジイをからかって「ヤポンスキー、ハラショー(日本人、素晴らしい)」と呵々大笑。