社会人になり、プレッシャーから弱気になっていた私 「もう帰ろうかな」母に弱音を吐くと…思いもよらぬ言葉が返ってきた
もうすぐ母の日。母の日は、お母さんに日頃の感謝を伝えられる大事な日ですね。気持ちを伝えるためにプレゼントを贈る方もいるのではないでしょうか。 今回は「背中を押してくれた母からの言葉」に関するエピソードです。 【漫画イラスト】背中を押してくれた母からの言葉 イラスト:チッチ イラスト:チッチ
いつも優しい母が…
リオさん(仮名)は頑張り屋さんで弱い部分を見せることが苦手な性格でした。 「大丈夫?」と聞かれれば「大丈夫!」と返し頑張ってしまうタイプ。 お母さんはそんなリオさんの意思をいつも尊重し、応援してくれていました。 リオさんが大学進学に合わせて家を出て、社会人になった後も「いつでも帰っておいで」と優しい言葉をかけてくれていました。 そんなリオさんが社会人経験もまだ浅い中で店長という立場を任されることになりました。 人の上に立つことに手探り状態で奮闘する日々。 仕事に行き詰まりプレッシャーの中、一度だけ「もう帰ろうかな」とつい弱気な発言をお母さんにしたことがありました。 いつも通り「帰っておいで」と受け止めてくれるんだろうと思っていたリオさんに、お母さんは「今帰ってくるところはないよ。大丈夫、まだやれるから!」と初めて突き放すような言葉を返したのです。 そのひと言によって自分が弱気になっていたことに気づき、頑張れと背中を押されたように感じました。リオさんの性格を深く理解し見守っていてくれていたお母さんだからこその言葉でした。 10年以上の時が経ちご自身も母親という立場になった今、改めて母の強さと偉大さを実感しているというリオさん。このときの話を聞いてみました。
スイッチを押してくれた母の言葉
ーそのエピソードが起きたとき、あなたはどのように感じましたか? 強い母の言葉がストンと入り込み、自然と涙があふれたと同時に「まだまだやれる!」と自身の中で何かスイッチが入ったような感覚を今でも覚えています。 今思えばそのときは自分でも気づかないうちに、誰かに背中を押してほしいと望んでいたのだと思います。