個人戦敗退“2日後”に混合団体出場へ…ウルフ・アロンがパリ五輪でおこなった“気持ちを立て直す方法”とは?
住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生放送ラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜9:00~11:00)。“プロフェッショナルの素顔に迫る”をテーマに、各界で活躍されている素敵な方々をゲストに迎えて話を伺うコーナー「Blue Ocean Professional」。8月26日(月)のゲストは柔道家のウルフ・アロン選手。ここでは、パリオリンピック(以下:パリ五輪)の個人戦、そして、銀メダル獲得に貢献した混合団体(以下:団体戦)を振り返りました。
◆柔道は“一瞬の隙”が命取り
住吉:パリ五輪の個人戦(敗者復活戦に敗れて7位)は悔しかったと思います。頑張ってきたことが一瞬で終わってしまうといいますか。 ウルフ:そうですね。一瞬の隙が命取りなので、ずっと気が抜けない競技にはなりますね。 住吉:負けてしまったときは、敗因を解析されたりするのでしょうか? ウルフ:もちろんしますが、敗れた直後は考えることができませんでした。ただ、団体戦が2日後にあったので“今、何をするべきか”を考えたときに、やっぱり最後はチームでの戦いなので“みんなでまとまって戦っていかなければいけない”と意識を向けていった感じですね。 住吉:団体戦と個人戦では、何か心境の違いはありますか? ウルフ:柔道は1対1の戦いなので、やっていることとしては個人戦も団体戦も変わらないのですが、団体戦はつないでいくものなので、戦った選手の頑張りや迫力が次の人に伝わっていくんですね。なので“流れがある”という意味で、団体戦は出場する側としても興奮します。 また、しっかり自分の仕事をして次の選手につなげる。もし自分が(団体戦の)最後の選手になったら、その試合を勝ちきる。というところも意識して試合をするので、そういったところも個人戦とは違うかなと思います。 住吉:日本の選手は、正々堂々とした気持ちのいい勝ち方をする選手が多くて“何だか誇らしいな”と思いながら観ていました。 ウルフ:いやぁ、ありがとうございます(笑)。 (TOKYO FM「Blue Ocean」2024年8月26日(月)放送より)