二宮和也×竹内涼真×葵わかなが再集結した意義 『ブラックペアン2』に刻んだ6年間の重み
第8話ではまさかの渡海が登場。世界でただ1人、天城のみが執刀できる心臓冠動脈バイパス術「ダイレクト・アナストモーシス」のことを「やりませんよ、俺は。あんなギャンブルみたいなこと」と言い放つ姿は、渡海らしさ全開だった。 世良のことを未熟な青二才的な意味で「ジュノ」と呼びかけ、「技術じゃない。芸術を手に入れるんだよ」などと、世良の成長のために必要な名言をさらりと残す天城と、謎めいて胸に刺さるような言葉を投げかける渡海。 渡海も、天城もそれぞれに世良や美和のような若い医師や看護師に、強烈なインパクトを与えてきた。その言動によって揺さぶられ、自分はどう考えるのか、どの選択肢を選べばいいのかを深く考えることが成長にもつながる。ただ甘い、優しい言葉を並べるのではなく、鋭いが、信念を貫く言葉が相手の心に響き、何かを変えるきっかけにもなる。 6年前と今回でつながる思いもあれば、新しい発見もあった。最終回に向けて、それぞれの魅力を改めて振り返ってほしい。
池沢奈々見