「社会全体の脅威」ニセ広告詐欺にMeta社が声明 池上彰さんら反論「まるでひとごと」
SNS上で著名人になりすまして投資などを呼び掛けるニセの広告で、被害が相次いでいます。ジャーナリストの池上彰さんに協力頂いて、“池上さんを名乗る人物”を問い詰めました。 【画像】池上彰氏を利用したニセ広告
■ニセ広告問題にメタが声明
Facebookに掲載されているニセ広告と、その広告から誘導されるLINEのニセアカウントです。よく見ると広告には、「今すぐに買え」「全額ブチ込め」など、池上さんが使うことのないような言葉が使われています。 こうしたニセ広告の問題が指摘されるなか、先日、Facebookを運営するMetaが声明を公表しました。 ニセ広告詐欺に対するMeta社の声明(抜粋) 「オンライン詐欺は、インターネットを通じて、世界中の人々を標的とする社会全体の脅威です。 Metaでは、人による審査と自動検知を組み合わせています。審査チームには日本語や日本の文化的背景、ニュアンスを理解する人員を備えています。 オンライン上の詐欺が今後も存在し続けるなかで、詐欺対策の進展には、産業界そして専門家や関連機関との連携による、社会全体でのアプローチが重要だと考えます」
■なりすまし被害の池上さん、前澤さんが反論
この声明に対して、なりすましの被害を受けている実業家の前澤友作さんは、「まずは謝罪の一言は?社会全体のせい? 『審査チームには日本語や日本の文化的背景を理解する人を備えている』なら、俺や堀江さんや著名人が利用された詐欺広告なんて、すぐに判別できるでしょ?」とXに投稿。 同じく、なりすましの被害を受けている池上彰さんは、「広告料を受け取っている立場ですから、詐欺広告を根絶する責任がありますが、『社会全体の取り組みが必要』などとまるでひとごとのような声明です。 責任を深く受け止めている態度を示してほしかったと思います」とコメントしています。 (「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年4月19日放送分より)
テレビ朝日