タンチョウひなすくすく 鶴自然公園でふ化
北海道釧路市の市公園緑化協会(中田欽一郎理事長)は8日、指定管理者を務める市丹頂鶴自然公園(鶴丘112)でタンチョウのひなが誕生したと発表した。 ひなは、園内のEケージで飼育するクー(雄、2014年生まれ)とタカミ(雌、15年生まれ)の間で6日に誕生したとみられ、8日に確認された。 当初、別のつがい間で4月3日(推定)に産卵したが、営巣地の近くに崖状の川があり、ふ化後のひなには危険だったことと、若いつがいに子育て経験をさせたいとの判断で托卵を決めた。クーとタカミは、昨年も別つがいの卵のふ化に成功しているが、ひなは間もなく死んだため、同公園では「今年こそ」の願いを込めている。 釧路市動物園ツル担当の高嶋賢治主査によると、ひなは体長10㌢ほどで巣の周辺を元気に歩き回り、親から餌をもらうなど生育は順調。生後2カ月半ごろをめどに採血し性別を判断するとともに、放鳥または飼育するかの方針を決める。高嶋主査は「ひなが育つ様子を見守ってほしい」と話している。
釧路新聞