【木戸大聖インタビュー前編】「9ボーダー」「海のはじまり」…飛躍の1年でぶつかった壁と乗り越え方 目黒蓮とのシーンで意識したこととは
【モデルプレス=2025/01/01】【「2025年モデルプレスヒット予測」俳優部門・木戸大聖インタビュー前編】 【写真】「2025年ヒット予測」俳優部門1位 金髪姿がかっこいい木戸大聖 2022年末配信のNetflixドラマ「First Love 初恋」で佐藤健の役柄の若かりし頃を演じ、その名を世間に知らしめて以降、ブレイク街道を邁進中の木戸大聖(きど・たいせい/28)。2024年はTBS系「9ボーダー」でヒロイン・七苗(川口春奈)に密かに想いを寄せる幼馴染の陽太役、フジテレビ系月9「海のはじまり」で主人公・夏(Snow Man目黒蓮)と血の繋がりがない弟・大和役を好演。さらに、アニメーション映画「きみの色」では声優に初挑戦した。インタビュー前編では、作品ごとに壁にぶつかり悩みながら、あっという間に過ぎたという飛躍の2024年を振り返ってもらった。 ◆木戸大聖、飛躍の2024年「作品ごとに新しい壁にぶつかっている感覚」 ― 今回「ヒット予測」俳優部門1位に選出させていただきました。「ネクストブレイク」や「ブレイク俳優」と言われることが増えたと思うのですが、ご自身で実感はありますか? 木戸:ありがたすぎるというか、選んでいただいたからには期待にしっかりお答えできるように頑張りたいなと身が引き締まる想いになりました。今回みたいに言っていただくと実感がちょっと湧くくらいで自分としては変わらないですね。確かに2024年は多くの人に観てもらう機会が多い作品にたくさん出させてもらえたのでそういうステージに行けたことは嬉しいですし、もちろんそこに留まらず、しっかりブレイクできるようにという想いです。 ― モデルプレスのインタビューは7月のファースト写真集「HANA-UTA」以来です。そのときもすごくお忙しい時期でしたが、2024年は改めてどんな1年になりましたか? 木戸:自分が共演してみたかった役者の方々、ご一緒したかった監督、そして作品というものに出会えて念願が叶うことが多かったです。それに加えてジャンルも幅広く挑戦できた年で、「きみの色」という映画では初めて声優業に挑戦して、すごく充実していて楽しい1年でした。 ― 特に念願が叶った共演者さんや監督は? 木戸:もちろん全員ですし、作品ごとにご一緒したかったスタッフさんがいるんですけど、例えば「海のはじまり」の風間太樹監督は、「silent」(2022)を観て演出を受けたいという想いがあったので嬉しかったです。川口春奈さんや新井順子プロデューサーが組まれた「着飾る恋には理由があって」(2021)も観ていたので憧れていた方々とご一緒できたことが本当に感慨深いです。 ― そんな飛躍の年になりましたが、改めて成長を感じたことはありますか? 木戸:お芝居で言うと、作品ごとに新しい壁にぶつかっている感覚なので大きく成長を感じているわけではないんですが、色々な現場に立たせてもらって経験値を積むことができて昔に比べたらどんな方と共演しても堂々とぶつかっていける自信を持てるようになったのかなと思います。 ◆木戸大聖「9ボーダー」で悩んだ部分 ― 普段の役作りはどんなところから始めるか、教えてください。 木戸:本当に初歩的な部分で言うと、台本を読んで、役柄がどんな容姿でどんな服を着ているか、台本に書いていないバックボーンを想像することから始まることが多いです。例えば劇中のセリフを「どういう想いで言っているんだろう?」と思ったときにまず自分の中で描かれていない部分を想像し、それを監督にお会いしたときに「自分のイメージはこうだと思ったんですけどどうですか?」と話したりしています。 ― 2024年、特に悩んだ役柄やシーンをあげるとしたら? 木戸:作品ごとにあるんですけど、「9ボーダー」だったら29歳から30歳といった年代が変わるときの心境を想像しましたし、僕が演じた高木陽太という役のキャラクター性についてもたくさん考えました。最初に自分が台本を読んだときのイメージと、監督、プロデューサーと話したときがちょっと違っていたので、そこを上手くすり合わせていく作業は結構頭を使ったし、現場で監督と話す時間もたくさんいただきました。 川口さん演じる七苗のことをずっと好きだった設定なので、1話の登場シーンはどういうテンション感で会うか、悩みました。あとは後半になるにつれてそれまで主人公だった恋の矢印が段々と妹(八海)の方に変わっていったので、台本を読んだときは自分の中でどの場面で心境の変化が起こったのか掴めなかったんです。監督に聞きに行って「私たちのイメージではこの瞬間には妹としか見てなかったけど、その後にここで変わったと思うんだよね」と伺って役に落とし込んでいきました。 ◆木戸大聖「海のはじまり」クランクインに緊張 ― 2クール連続ということで「9ボーダー」の後すぐに「海のはじまり」が始まりました。切り替えも苦労されましたか? 木戸:切り替えも確かに大変でしたし、他のキャストの皆さんとは1ヶ月遅れのクランクインだったんです。どんなテンション感で作品が撮られているのがわからなくて、もうすでに始まっている中に参加するのは本当に緊張しました。かつ自分のキャラクターが登場人物の中で明るい部分を担っていたので、逆にそれが明るくなりすぎて作品のイメージを壊したら嫌だなと思っていて、クランクイン前日は寝られなかったことを覚えています。 ◆木戸大聖、目黒蓮とのシーンで意識したこと ― 風間監督の演出を実際に受けてみていかがでしたか? 木戸:すごく演出が丁寧で役者の悩みやわからない部分について細かいところまで寄り添って解消してくれるんです。時間が迫っているからといって答えを決めつけるのではなく僕らの意見を聞いて「なるほどね」と言いながら考えてくださる印象で、すごくやりやすかったですし、楽しかったです。 ― 以前のインタビューで「共演者とコミュニケーションを取ることが大事」とおっしゃっていましたが、「海のはじまり」でも積極的に取りましたか? 木戸:作品や役ごとにコミュニケーションの取り方は違うんですけど、基本的に取るようにしています。目黒蓮くんとのシーンに関しては、血は繋がっていないけれど外から見れば「兄弟だね」と思われる兄弟感を出すために、芝居の話をするというより、何気ない会話をしようと意識していました。同い年ということもあって待ち時間もプライベートの話をすることが多かったです。僕もちょっとでも大和といるときの夏は明るくいてほしいという気持ちがあったので、蓮くんが僕とのシーンはリラックスできる、というようなことを言ってくれて嬉しかったです。 ― 錚々たるキャストが揃っていましたが、共演して刺激を受けることも多かったでしょうか? 木戸:基本的に芝居の話を現場でした記憶はなくて、直接言葉で何かを言ってもらったというよりもスピンオフも含めて一緒にお芝居をできたことが財産だし一番の学びでした。テレビで観ていて「いつか一緒にお芝居をしてみたい」と思っていた方々と共演できたことが刺激になりましたし、芝居のキャッチボール自体が楽しくて仕方ありませんでした。 ★2025年の待機作、事務所の先輩との交流や夢を叶える秘訣について語ってもらったインタビュー後編に続く。 (modelpress編集部) ◆木戸大聖(きど・たいせい/28)プロフィール 1996年12月10日生まれ、福岡県出身。2017年俳優デビュー。2018年から3年間、NHKBSプレミアム「おとうさんといっしょ」にレギュラー出演。2021年春に同番組を卒業後、ドラマや映画、舞台などで活躍。2023年、映画「先生!口裂け女です!」で映画初主演、「僕たちの校内放送」で連続ドラマ初主演。近年の主な出演作はドラマ「First Love 初恋」(2022)、「ゆりあ先生の赤い糸」(2023)、「9ボーダー」(2024)、「海のはじまり」(2024)など。2025年の待機作にNHK夜ドラ「バニラな毎日」(1月20日放送開始)、映画「ゆきてかへらぬ」(2月21日公開予定)がある。 【Not Sponsored 記事】
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