『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』“真生版”として再上映へ 327カットのリテイク、音も再ダビング
2023年11月に公開された『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』に327カットのリテイクと音の再ダビング行った映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』が、10月4日より全国公開されることが決定した。 【写真】バトルシーンもある『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は、水木しげる生誕100周年記念作品として製作され、初めて語られる鬼太郎の父たちの物語を描いた作品。公開されるとかつての目玉おやじである鬼太郎の父と水木との出会い、2人が立ち向かった運命の切なさ、さらにバトルシーンの迫力などが大きな話題となり、興行収入27.9億円、総動員数195万人を記録。2024年には、第47回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞した。さらに韓国、台湾など海外でも上映され、6月にはフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭コントルシャン部門にノミネートされた。 監督を務めたのは、『劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!!』の古賀豪。脚本はTVアニメ『マクロスF』などで知られる吉野弘幸、キャラクターデザインは『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で副監督を務めた谷田部透湖が担当した。 かつての目玉おやじを『鬼滅の刃』鬼舞辻無惨役の関俊彦、水木を『テニスの王子様』シリーズ忍足侑士役の木内秀信が演じたほか、TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』(第6期)で鬼太郎を演じた沢城みゆき、目玉おやじを演じた野沢雅子に加え、ねずみ役として古川登志夫、さらに種﨑敦美、小林由美子、白鳥哲、飛田展男、中井和哉、沢海陽子、山路和弘、皆口裕子、釘宮理恵、石田彰、庄司宇芽香、松風雅也らがキャストに名を連ねた。 “真生版”は、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』に327カットのリテイクとそれに合わせて音も再ダビングしたもの。制作陣が当初思い描いていた物語が上映される。 あわせて公開された予告編は、リテイクされたカットを中心に構築され、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』でも話題となったバトルシーンのクオリティと迫力、大人向けホラーとして描かれたビジュアルをクオリティアップさせた。映像では血桜に浮かび上がるシルエットのカット後、「禁断の忌譚ふたたび」のテロップ浮かび上がる。そして、鬼太郎の父と水木の出会い、つるべ火の灯す明かりの下で盃を交す2人、そして哭倉村で渦巻く龍賀一族の謎を「暴いてやろうぜ」と座敷牢の格子越しに鬼太郎の父に語り掛ける水木が映し出される。そんな2人に襲い掛かる狂骨たち、そして龍賀一族が直面する凄惨な運命が、血しぶきと恐ろしさが増したR15+版として描かれている。 また、ポスタービジュアルもコピーとタイトルロゴを変えて再登場。新たに「今、再び語られる、鬼太郎の父達の物語」というコピーが添えられている。 本作の公開について、鬼太郎の父を演じた関は、「新たなリテイクの部分も驚くほどの数ではないですか。『制作陣が当初想定していた恐怖の物語』なんて言われたら、これはもう見るしかありません。『鬼太郎誕生』のファンの方も、実はまだ観ていなかったという方も、どうぞこの機会をお見逃しなく!」と喜びのコメントを寄せた。 水木を演じた木内も、「そもそも大人向けに作られた本作ですが、制作陣がどのように想定して描いていたのか、僕自身も楽しみでなりません。昨年の映画公開からさまざまなイベントが目白押しで、依然として皆様に愛されていることを大変嬉しく思っております。特別編『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』劇場でお待ちしております!」と、本作へ期待を語った。 古賀監督は「大変幸せなことに本作は多くのお客様から応援をいただき、今回“真生版”として、本来作りたかった姿として、 劇場公開することとなりました。R15+区分ということでご心配なさる方もいらっしゃるかもしれませんが、お約束します、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』 はレイティングにかかわる部分はもちろんなのですが、むしろ映像自体のブラッシュアップに力を入れています。“恐ろしさ”というより、“妖しい美しさ”が増している事でより深く物語に陶酔し、感動していただけることでしょう」と本作の公開に自信を覗かせた。 コメント 関俊彦(鬼太郎の父役) 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が“再”上映? 一体どういうこと? と思っていたら、なんと『真生版』というタイトルで、再びの御披露目を行うという事でした。 これが、いつだったか耳に入ってきたレイティングを変えた別バージョンということでしたか! しかも“制作陣が当初想定していた恐怖の物語”なんて言われたら、これはもう見るしかありません。 新たなリテイクの部分も驚くほどの数ではないですか。これまで、この映画はイベントや商品展開など色々なコラボレーションによって、形を変えて劇場映画の枠を飛び出して来ました。 今回は、堂々と作品本編で、あらためて、この映画の魅力を皆さんに問いかける事になりました。 『鬼太郎誕生』のファンの方も、実はまだ観ていなかったという方も、どうぞこの機会をお見逃しなく! 木内秀信(水木役) 当初、本作の大人向けに振り切ったものを作りたい、と監督から聞いたことがありましたが、まさかそのバージョンが観られる日が来ると思っていませんでした、しかも劇場で! PG-12として公開された本作ですが、制作陣がどのように想定していたのかが明らかになるということで、僕自身も楽しみでなりません。 昨年の映画公開からさまざまなイベントが目白押しで、依然として皆様に愛されていることを大変嬉しく思っております。 特別編『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎 真生版』劇場でお待ちしております! 古賀豪(監督) あれは丁度一年前、鬼太郎を大人向けのホラー映画にする、という新たな挑戦に取り組む中、どこまで表現が許されるのか、我々スタッフも苦悩苦闘しながら、突き抜ける想いではみ出した半歩を、少しだけ退いたのがPG-12版です。 大変幸せなことに本作は多くのお客様から応援をいただき、今回“真生版”として、本来作りたかった姿として、劇場公開することとなりました。 R15+区分ということでご心配なさる方もいらっしゃるかもしれませんが、お約束します、 『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎 真生版』はレイティングにかかわる部分はもちろんなのですが、むしろ映像自体のブラッシュアップに力を入れています。“恐ろしさ”というより、“妖しい美しさ”が増している事でより深く物語に陶酔し、感動していただけることでしょう。 是非! 劇場でご覧ください。
リアルサウンド編集部