夢物語ではなくなった“トランプ大統領” 政権入りしそうな顔ぶれは?
閣僚候補の名前を伝え始めた米メディア
メディアや対立候補、さらには前述のカーン氏のように外国の首長からも大統領候補としての資質を疑問視されるトランプ氏ですが、共和党の大統領候補者指名が事実上内定しているため、トランプ氏が誰をランニングメイトと呼ばれる副大統領候補に選ぶのかも大きな話題です。 複数の米メディアは、大統領選からの撤退後にトランプ支持を表明したニュージャージー州のクリス・クリスティ知事や、テキサス州のリック・ペリー知事、ルイジアナ州のボビー・ジンダル知事といった名前が有力候補として浮上したと報じています。同じく大統領選から撤退した若手のマルコ・ルビオ上院議員は副大統領候補への関心を完全に否定。クルーズ上院議員やケーシック知事は、選挙戦でトランプ氏に口汚く罵られてきたこともあり、副大統領候補としてタッグを組む可能性は極めて低いです。 一方で、政界引退後に保守派の論客として活動する元下院議長のニュート・ギングリッチ氏や、上院外交委員会のボブ・コーカー委員長は副大統領候補のポストに色気を示しているとの報道も出ています。 閣僚候補の名前が出てくるまでにはまだ少し時間を要しますが、“トランプ政権”誕生時には元ニューヨーク市長のルディ・ジュリアーニ氏が国土安全保障省の長官に就任する可能性を報じたメディアもあります。トランプ氏は11日にFOXニュースの番組に電話出演し、「ジュリアーニ氏を移民問題を扱う機関のトップに据えたいと考えている」とコメントしています。 また、4月末に保有するアップル社の株を全て売却したことが話題となった投資家のカール・アイカーン氏の財務長官就任を、トランプ氏は以前から何度も公言しています。また、2008年の大統領選挙で共和党のジョン・マケイン候補のランニングメイトに指名された元アラスカ州知事のサラ・ペイリン氏もトランプ支持者ですが、エネルギー省長官のポストを狙っていると報じられています。