2019年ラグビーW杯抽選。日本は本当にベスト8進出が可能な天国組なのか?
指導者としてのワールドカップ経験を持たないジョセフヘッドコーチは、この先の準備についてこう言及する。 「いまゲームプランについて話すのは時期尚早です。各チームの作戦はさほど変わっていかないと聞いていますが、これから負傷者が出たり、ラグビーのゲームそのもの(トレンドなど)も変わっていく可能性があるので。ただ一つ言えるのは、タフになると思うということです」 細かい試合日程は9月末には決まる。4試合あるうち最も命運を握るのは、チームの勢いを左右する初戦の成否だろう。それは、第1試合で南アフリカ代表を破った前回の日本代表が証明している。 開催国である日本代表は、開幕戦に出てくる。上位国に挑むか、これから出場を決めるチームとぶつかるのか…。オープニングゲームのカードは、いまだシークレットだ。 過去には伝統国の「ティア1」以外のチームは厳しい試合間隔を強いられるなど、その日程作りに対して明らかな優先順位を作るという保守的な傾向もあった。もっとも統括団体ワールドラグビーの関係者は、「2019はすべてのチームにとってフェアな日程を組みたい」と宣言する。実相やいかに。 対戦国の動静、日本代表の準備の進捗状況、対戦カードの順番や予選の日程など、注目点は尽きない。予選プールAを「天国プール」とするためにはまず、日本代表がコントロールできるすべての項目をコントロールしたいところだ。 (文責・向風見也/ラグビーライター)