日本は再エネ供給不足、企業ニーズ満たさずとアマゾン-化石燃料依存
アマゾンは世界で500を超える再生可能エネルギープロジェクトを発表しているが、アジア全般でクリーン電力の調達が難しいとハイグ氏は指摘。インドネシアの国営電力会社ペルサハーン・リストリク・ネガラと22年に締結した太陽光発電プロジェクトからクリーン電力を購入する契約は、アマゾンが日本で調達できる累積電力量よりも大きいと話す。
ハイグ氏はアジアについて、「再生可能エネルギーを購入するのは非常に難しい」とした上で、「われわれはそれを解決しようとしている。技術の問題ではなく、政策と市場の問題だ」と語った。
日本はグリーントランスフォーメーション(GX)向けに、官民で150兆円超を投資する計画を打ち出している。そのうち次世代再生可能エネルギーに31兆円を充てることにしており、自動車分野に次いで規模が大きい。だが、日本は取り組みを強化する必要があると、気候アナリストらは話す。
RE100と連携する「日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)」の三宅香共同代表は、日本で事業を展開するグローバル企業や国内企業は、30年までの再生可能エネルギー目標を掲げているが、供給不足がその達成を脅かしていると分析。「われわれは個別企業として可能な限りの努力をしているが、現時点では日本で利用できるクリーンエネルギーの総量が十分ではない」と述べた。
原題:Amazon Says Japan Isn’t Meeting Corporate Needs for Clean Power(抜粋)
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Aaron Clark, Shoko Oda