【バスケ】JBA渡辺事務総長、火消しに動く「彼に負担をかけた」八村塁への対応で落ち度認める
日本バスケットボール協会(JBA)の渡辺信治事務総長(59)が20日、パリ五輪代表の八村塁(26=NBAレイカーズ)との間にコミュニケーション不足があったことを認めた。 【写真】ホーバス監督と目を合わせることなくタッチを交わす八村 21日に男子日本代表のアジア杯予選モンゴル戦が行われる栃木・宇都宮の日環アリーナ栃木で取材に応じ、日本代表に関連して協会を批判した八村について言及した。 代理人に発言内容を確認したとし、「八村選手は日本にとって大切な選手。発言を重く受け止めている」と話した。八村が「お金の目的があるような気がする」と指摘した、五輪前の強化試合出場を巡る混乱については、協会側の落ち度を認めた。 「NBAのルール、そしてコンディションを優先したいという八村選手の意向は聞いていた。一方で、コンディションが良ければ出てくれるのではないかという希望的な見方もあり、(欠場の発表が)当日になった。協会内のプロセスにミスがあり、彼に負担をかけてしまった」 一方、八村がトム・ホーバス監督(57)の続投に不満の色を見せたことには「選手個人の考えで(監督を)決めることはない。ホーバス監督は世界的なレベルの指導者だし、ロス(28年五輪)に向けて最適と判断した」と線を引いた。 「日本を強くするにはどうすればいいか、八村選手とは日頃からいろんなチャンネルで話をしてきた」と強調した同事務総長。ホーバスジャパン再出発直前に火消しに動いた。【沢田啓太郎】