<岡田将生>35歳、朝ドラにも出演中「今年は“働く年”に」 「ラストマイル」で演じた役は「お客さんと同じ目線」を意識
さらに、「作品全部が僕(孔)目線じゃなくて、途中から変わったりするんですね。そうすると僕は“橋渡し”が重要だと思っていて、前半は特にそこを意識してお芝居を作っていました。後半は孔自身が変わっていくので、そこからはセッションというか、満島さんと一緒に作っていくものだと思って意識して演じました」という。
◇孔が託されたもの「一緒に考えていければ」
映画は物流というオンタイムなテーマを取り上げている。「本当に極上のエンターテインメントですけれど、野木さんの(脚)本が今、そのときに起きている出来事、問題に関して、潜在的に考えさせてくれる内容なんです」と話す。
岡田さんは、物流について「ボタン一つで、自分が欲しいものが届く。そこにどれだけの人が間に入って届けられているのかということを改めて知りました。やっぱり自分が指定した時間は家にいなきゃだめだなとか、一つ考えるきっかけになる映画だなと思いました」と語る。
そして「僕はラストで“託される”ので、この映画を見ている皆さんと、託されたものについて一緒に考えていければいいなと思います」とメッセージを送る。
◇「自分のキャリアを捨てても向き合いたいという作品に出合いたい」
先日、35歳の誕生日を迎えた。年齢については「全部自分の中で計算しているつもりなんです。この時期にこれが公開され、この時期にこの作品をやるっていうのを自分の中で組み立てていて。今年はいっぱい作品に関わろうと。“働く年”にしたいと思っていました」と語る。
放送中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」に主人公・寅子(伊藤沙莉さん)の再婚相手、航一役で出演中だ。「僕は途中から参加だったので、どういう反応があるかはすごく心配ではありましたけれど、スタッフの方にどんな人物像か全部お聞きして、安心して現場に入りました」と明かす。
そして5年後、40歳になるが、「いろんな先輩方に、30代で積み上げてきたものが40代で出るので、30代で一つ一つ丁寧に作品と向き合うべきだと、よく伺ってきました。果たしてこれでいいのか、今の自分のお芝居はどうなんだろうと常々、自分に疑問を持って生きているので、自分のパフォーマンスを振り返りつつ、それまでの自分のキャリアを捨ててでもこの作品と向き合いたいというものにも出合いたいなと思っています。それが40代につながっていければいいなと思います」と力強く語った。