<岡田将生>35歳、朝ドラにも出演中「今年は“働く年”に」 「ラストマイル」で演じた役は「お客さんと同じ目線」を意識
俳優の岡田将生さんが、公開中の映画「ラストマイル」(塚原あゆ子監督)に梨本孔役で出演している。今作は、塚原監督がメガホンをとり、野木亜紀子さんが脚本を担当、ドラマ「アンナチュラル」(2018年)と「MIU404」(2020年)の世界線と交差する“シェアード・ユニバース”のノンストップサスペンスだ。岡田さん演じる孔は、主演の満島ひかりさん演じる舟渡エレナと同じ、世界規模のショッピングサイトの関東センターに勤める、入社2年目のチームマネジャー。岡田さんが演じた孔について、また今後について語った。(前後編の後編) 【写真特集】クールな岡田将生! 中身は? 撮り下ろしフォトも!
◇満島ひかり演じるエレナを「ある種、俯瞰的に見ていた」
「ラストマイル」は、流通業界最大のイベントの一つ、11月の“ブラックフライデー”の前夜、世界規模のショッピングサイトの関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生する。やがてそれは日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展。センター長に着任したばかりの舟渡エレナは、チームマネジャーの梨本孔とともに未曽有の事態の収拾にあたる。「アンナチュラル」から石原さとみさん、井浦新さん、市川実日子さん、「MIU404」から綾野剛さん、星野源さん、麻生久美子さんらも出演している。
岡田さんが孔を演じる上で基軸になったのが「観客と同じ目線」ということだった。「孔はお客さんの視点になる役柄ですので、僕がどうこう動いてしまうと目線が乱れてしまうのではないかと考えたり。でもそんなことを考えていると、起きていることに対して(とっている態度は)正しいのか正しくないのかとか……」と試行錯誤しながら演じていった。
そこで「(作品の中で)何が起きて、どの人物にフォーカスを当てるかというのを分かってもらうのが、今回僕に与えられた仕事なのかなと思って、(孔とエレナのシーンでは)エレナさんという人間が何を考え、何をもって行動しているのかが全く読めなかったので、目の前で満島さんがやっているお芝居をしっかりと見届けることが大事だと思い、そこに集中していました。エレナさんをある種、俯瞰(ふかん)的に見ている自分がいました」と明かす。