未婚の26歳で出産…女優・遠山景織子さん(49歳)が「当時は無責任だった」と今だから語る理由|美ST
出産後に直面したのは“私の代わりはいくらでもいる”という現実
もうひとつ学んだことがあります。それは、休業する前にいた居場所にもう一度戻ることの難しさ。私自身は誰にも真似できない存在感ある女優でありたいと強く思っていますが、移ろいやすい芸能界で、私の代わりはいくらでもいるというのが現実なんです。挫折と言うと大袈裟ですが、前と同じリズムで仕事をするのは難しいと感じましたね。 シングルマザーとして息子を出産しましたが、女優を引退しようとは全く思いませんでした。あの当時は実家に戻り、家族に助けてもらいながら育児と仕事を両立する日々。マイナスからでも良いから、もう一度立ち上がるんだという思いでした。一段ずつ階段を上がっていくように、元いた場所ではなくても、上がれている実感を求めていたんです。「上がれているかな?いや、まだだな」という、自問自答の繰り返しでした。
息子とは夜通しライブに行ったり、「いい人いないの?」なんて聞かれる仲です(笑)
息子が生まれて育児に専念するようになりましたが、つくづく、息子に育ててもらった期間だったと思います。シングルマザーとして息子を育てることに決めたのですが、ひとりではとても無理で、その頃は実家に戻っていたんです。仕事が入れば母や周りの人に見てもらったり、地方での仕事ならもはや任せっきり。本当に感謝しています。ひとりだととても乗り越えられませんでした。 そんな息子ももう22歳。仲ですか?めちゃくちゃ良いです!息子も私も古着が大好きで、一緒に買い物に行ったりします。飲みにも行くし、ライブに行ったりも。「チケットとれたから一緒に行こう!」と誘われて、夜通し騒いで始発で帰ってくる、なんてこともありました。 子育てのモットーというと大袈裟だけれど、息子には彼が小さな時から、隠しごとをしないで何でも話すことを心がけています。息子の方も今やってみたいことだったり、話題の音楽や面白いYouTubeとかを教えてくれたり、何でも話してくれますね。もちろん彼女を紹介してくれたこともありますよ。「ママはいい人いないの?」なんて訊いてくるんですけど、こればっかりはね、中々いいご縁がなくて(笑)。もちろん人生のパートナーがいれば素敵だと思いますが、私、ひとりでいるのが全然寂しくないんですよ。ひとりでお酒を飲みながら料理している時なんて、とっても幸せを感じます。