角田裕毅「一番ムカついたのは…」イモラで粘りの10位入賞も、自身への逆風&ライバルへの追い風に恨み節|WEDNESDAY F1 TIME
DRSエンドのターン2で角田がサージェントをパス。この接近戦に乗じて後ろからヒュルケンベルグは近づき、その後にあるターン5~6でヒュルケンベルグはサージェントをかわすことに成功。 何周にもわたって角田はサージェントを抜くのに時間がかかっただけに、角田はサージェントによるヒュルケンベルグへの"ブロック”に期待していた模様。 「で、あんなに手こずってやっと抜いたのに。その後は(すぐ後ろの)ヒュルケンベルグを“抑えてくれよ”って心の中で思っていたんです。サラッと(サージェントがヒュルケンベルグにターン5~6で)とやられていた」 「全然アイツ(ヒュルケンベルグ)“タイヤ使わなくていいや”みたいな。あんなに(自分は)消耗したのに。アイツいい感じにタイヤ残していやがるな、と思って」
角田はヒュルケンベルグへの恨み節を口にしながら、さらなる自身への逆風をこう嘆いた。 「次のチョウもいたんで。せめてチョウは……。僕が抜かした後に(ヒュルケンベルグとの)差を広げようと思っていた。一周で(チョウを)仕留めることができた」 「バックミラーを見ながら“じゃあね”と思っていたんですけど、その途端にアイツ(チョウ)ピットに入った。結局、ヒュルケンベルグはまたタイヤを使わなくて良かった」 自身が労力を使って抜いたサージェント&チョウを、ヒュルケンベルグは展開に乗じて楽に抜いたこともあり、角田は口惜しい感情があったようだ。 「チョウはストレートスピードが一番優しいクルマだった。もちろんコーナーでは速かったですけど。ウィリアムズとハースは本当に手こずりました」
サージェントとチョウを抜くために、ロングスティントで持たせなければならないハードタイヤをかなり消耗してしまった角田。それでも後ろのヒュルケンベルグよりも安定して速いペースで周回を続け、51周きっちり持たせて10位入賞を手にした。改めて抜群のレースコントロール能力、タイヤマネージメント能力があることを日本人ドライバーはトラック上で示したとも言える。 もちろんレース展開によって有利不利があるのはやむ無しという前提で、角田はハースの速さを特に警戒していたと証言した。 「ちょっと本当に、脅威に感じていましたヒュルケンベルグは。僕だったらタイヤをめちゃめちゃ残すことができると思うんで、あの状況だったら。あそこは不利だなっていうのを感じました」 番組MCのサッシャ氏、解説の中野信治氏が同情心を示すと角田は「サージェントもうちょっと頑張ってくれよ」と考えていたと、レース中の心情を吐露している。 今季は7レース終了時点で、コンストラクターズランキングは6位がVCARB、7位がハースとなっている。直接的なライバルということもあり、角田はハース勢を要警戒としながら戦局を進めているようだ。
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