国スポ、名門校との戦いが自信に。東海大高輪台の2年生DF安田礼は“東京都でNo.1取れるCB”“最強のヘディンガー”へ
25年シーズンの“最強へディンガー”候補だ。東海大高輪台高(東京)のCB安田礼(2年=レッドスターJYFC出身)は、188cmの大型DF。今年は東海大高輪台のレギュラーを務めて選手権予選で帝京高と好勝負を演じたほか、U-16東京都選抜では国民スポーツ大会8強を経験した。 【写真】「イケメン揃い」「遺伝子を感じる」長友佑都の妻・平愛梨さんが家族写真を公開 特別な武器は名門校にも、U-16世代の才能にも通用。空中戦への自信を絶対的なモノにしている。「絶対ヘディングやったら誰にも負けないです。(日本一のヘディンガーになる?)そうっすね」。188cmの長身だが、身体が動く。弾く力は全国レベルだ。 U-16東京都選抜はFC東京U-18や東京Vユース中心。安田は東海大高輪台の1年生チームで活躍してその後Aチームで先発を掴んだが、選抜チーム加入当初はJクラブユースのタレントとの「差があるなと思っていた。個人のスキルとか、もう学ぶことだらけで」という。 だが、活動回数を重ねる中で課題を少しずつ修正。差を埋められていることを実感していたという。国民スポーツ大会は、強豪・京都府との初戦で先発出場。Jクラブスカウトたちの前で能力の高さを示したが、チームは続く福岡県戦でPK戦の末に敗れた。交代出場の安田も「不完全燃焼でした」という内容。選手権予選の帝京戦も防がなければならないシュートを決められて逆転負けと自分の力不足を痛感させられた。 それだけに、足元の部分や対応力などをまだまだ伸ばさなければならないと考えている。一方でメンタリティの強さは大きな魅力。パスミスをしても、自らボールを奪い返し、同じところへまた縦パスを差し込みに行く。 「自分は結構前からミスしてて、そういうのが多い選手っていうか、結構ミスが多い感じだったんですけど、それも国スポ行って減るようになったと思うし、ミスしてもミスで終わらせないようにできるのがいい選手だなと思うんで。そこを意識できるようになって、ちょっと変わったなと思います。(ミスも、)やっぱ1回だけじゃ完全に無理ってことは分からないと思うので。3、4回やって、それでも無理なら他にも自分で考えて、こういうやり方だったら突破できるかなとか、そういう風に考えています」 この1年間、前主将のCB松原翔大(3年)の隣でリーダーシップを学んだ。「最初は全然声を出せなくて。でも、彼とプレーして、ほんとに色々さらけ出せるようになっていって……」。尊敬している先輩とともに東京制覇することはできなかったが、来年は東京を代表するCBになってチームを全国大会へ導くという目標がある。 「リーダーシップ出せて、東京都でナンバーワン取れるセンターバックになって、もうチームに『オレがいたら優勝できる』みたいな、そういうチームの大黒柱、欠かせない存在になりたいですね」 その安田は、国民スポーツ大会を経験したことで、目線が上がったという。周りはJクラブアカデミーに所属し、本気でプロを目指す選手ばかり。「可能性あるなら(自分も)全然、狙いたいです」。年代別日本代表に選ばれた選手たちの活躍も刺激に、自分もプロを目指していく意気込みだ。 24日には東海大高輪台の先輩Jリーガー、MF武井成豪(FC大阪)とFW藤井一志(大宮)とFW桑山侃士(東海大→町田)が来訪。安田は中足骨骨折のためにリハビリ中だが、目指す場所にいる先輩たちに質問をし、プレーをチェックした。離脱期間も「ポジティブに」肉体強化。「プロまで行って先輩たちと一緒にプレーしたいです」というDFが、自分を向上させ続けてタイトルと自身のチャンスを勝ち取る。