思わずギョッ…解剖教材にもなる深海魚下敷き、高校のサイエンスクラブが製作
鹿児島県南さつま市の鳳凰高校サイエンスクラブは、子どもたちの解剖教材にもなる深海魚の図鑑下敷きを製作した。26日には小中学生の親子10組を招き、九州大学(福岡市)とコラボした深海魚教室を同校で開催。児童らは下敷きを見ながら解剖。最後は料理にも挑戦し、未知の味を堪能した。 【写真】鳳凰高校生が見守る中、深海魚下敷きを見ながら解剖する小学生=南さつま市の同校
同クラブは、タカエビ漁で混獲され捨てられることが多い深海魚の廃棄ゼロや、地元漁業の活性化を目指し活動。本年度は教材作りを進めてきた。 下敷きはA4判で、スミクイウオとアカカサゴの2枚。表側では生態や部位を紹介し、裏面では内臓を詳しく説明する。メンバーはかごしま水族館(鹿児島市)で研修。南さつま市の「飛び立て高校生事業」を活用し各150枚作った。 下敷きを活用した解剖は、高校生や九大スタッフが子どもたちをサポート。料理は鳳凰高出身の鹿児島大学水産学部4年西海晴さんが指導し、アカカサゴの唐揚げあんかけを作った。加世田小学校5年の上東奏恵(かなで)さんは「柔らかくておいしい」と笑顔を見せた。 同クラブの2年浜上海翔さんは「自分たちが一生懸命作った下敷きで学びを深める子どもたちの姿に感動した」。鮫島スカイさんは「大成功。さらに深海魚の魅力発信に努め、地元の役に立てればうれしい」と語った。
南日本新聞 | 鹿児島