【一挙プレビュー】J2は2つのダービーに注目…栃木vs群馬の”北関東ダービー”は残留争いに身を投じる一戦!清水vs藤枝の”静岡ダービー”も | Jリーグ
6月8日から6月9日にかけて開催されるJ2リーグの試合プレビューを一挙に紹介。J2リーグの9試合が各地で開催される。なお、V・ファーレン長崎がJリーグYBCルヴァンカップに勝ち残っているため、26日に長崎対いわきFCの一戦は変更になっている。 ●【2024】明治安田J2リーグ|試合日程・放送予定
6月8日
15:00 ブラウブリッツ秋田 vs ロアッソ熊本(J2) 秋田は2試合連続のドロー。GK圍謙太朗が好セーブでピンチを救った一方、引き続き決定力不足が課題として残った。第7節以来のホーム戦勝利を目指す今節は、前節J2通算100試合出場を達成したMF藤山智史に注目。好機でゴール前に進出し、熊本戦での3年連続ゴールを狙う。 対する熊本はアウェイ2連勝中。前節は後半の3得点で逆転勝利を飾った。“対極”のスタイルを持つ秋田に対しては過去8試合で1勝と相性が悪く、アウェイ戦では過去2年連続で終了間際にクロスを頭で合わせられて同点ゴールを被弾。相手の圧力を跳ね返し、今季2度目の連勝を達成できるか。 18:00 ヴァンフォーレ甲府 vs ベガルタ仙台(J2) 甲府は7試合連続の複数失点。3バックに挑戦するなど策を講じたものの、連敗は今季最長の『3』に伸びた。今節はここまでわずか1勝のホーム戦で再起を誓う。DF山本英臣からDF飯田貴敬へとつなぎ、MFアダイウトンで完結した前節同様、十八番のカウンターを見舞えるか。 仙台はいわきとの上位対決を2-1で制して4位に浮上。森山佳郎監督が「5点くらい防いでくれた」と語ったように、GK林彰洋がスーパーセーブを連発した。キーマンはFW中島元彦。甲府戦では過去2年連続で快勝の口火を切る先制ゴールをマークしており、今季も流れを呼び込みたい。 18:00 清水エスパルス vs 藤枝MYFC(J2) 山口に完敗を喫した首位・清水はアウェイ2連敗。2位の長崎との勝点差は『1』に縮まった。今季7勝1分無敗の“庭”で迎える藤枝戦の注目は、前節クロスバー直撃のFKを放ったDF山原怜音。25歳のバースデーを勝利で飾り、愛媛、秋田と続く次節からの敵地2連戦へ弾みをつけたい。 藤枝は昨季ダブルを食らった甲府に2-1で勝利。FKでの先制弾、PKによる決勝弾と、獅子奮迅の活躍を見せたのがFW矢村健だ。今季は開幕から12試合ノーゴールが続いたが、ここに来て2戦連発。0-5で敗れた昨季の雪辱を果たす上で、上り調子のエースに懸かる期待は大きい。 18:00 徳島ヴォルティス vs 横浜FC(J2) 徳島は大分から2018年以来となる白星。直近8試合は5勝2分1敗と順調に勝点を積み重ね、トップハーフ入りも射程に捉えた。チームを立て直した増田功作監督にとって、今節は計18年間在籍した古巣との対戦。横浜FCの創設時を選手として知る指揮官はどんな采配を見せるのか。 3位・横浜FCは今季初の3連勝を飾り、自動昇格圏の2チームを追走中。前節は引き分け目前の90+6分にFW櫻川ソロモンの決勝ゴールが生まれ、その勢いは増すばかりだ。キーマンはここまで9アシストをマークしているDF福森晃斗。唯一無二の精度を誇る左足に今節も要注目だ。 18:00 愛媛FC vs 水戸ホーリーホック(J2) 愛媛の前節は横浜FCに1-2で逆転負け。GK徳重健太を中心に相手の猛攻を跳ね返していたが、ラストプレーのCKで力尽きた。ただ、最近の試合で失われていたアグレッシブさを披露したことは明るい材料。FW曽田一騎の復帰も追い風にして、7試合ぶりの勝利を狙う。 対する水戸も長崎に再逆転を許し、2-3で敗戦。終了間際に与えたPKの判定をめぐって後味が悪い試合となってしまったが、切り替えて今節に臨みたいところだ。注目は前節ボレーで2得点を挙げたMF落合陸。17位のチームを“安全圏”へと引き上げるべく、今節もゴールを脅かしたい。 19:00 栃木SC vs ザスパ群馬(J2) 熊本に逆転負けを喫した19位・栃木は12試合勝ちなし。残留圏との勝点差が『5』に広がった。前半戦ラストゲームは最下位の群馬との“北関東ダービー”。昨季はシーズンダブルを食らい、ホームでの勝利は2015年以来ないカードだが、新体制初勝利で浮上の契機をつかめるか。 群馬は2試合連続のドロー。久々の無失点を記録したものの、こちらも11試合未勝利が続く。1つ上の順位に位置する栃木との勝点差は『5』に開いており、勝利のみが求められるダービー。前節PKがポストに嫌われたFW髙澤優也には、その悔しさを払しょくする活躍が求められる。 19:00 レノファ山口FC vs ジェフユナイテッド千葉(J2) 山口は首位・清水を2-0で撃破。内容も会心といって差し支えなく、大きく自信をつける勝利をつかんだ。5位に順位を上げて、今節は7試合勝ちなしと近年苦手にしている千葉戦に臨む。出場停止が明けるFW梅木翼の帰還も追い風に、ホーム4連勝で前半戦を締めくくれるか。 千葉は岡山との激戦を制して7位に浮上。今節もプレーオフ圏内の相手との6ポイントマッチを迎える。5月はアウェイの3試合で未勝利に終わり、連勝がなかった要因に。3連勝中のホーム戦同様に、アウェイ戦でも気持ちを前面に出してハードワークできるかがカギとなりそうだ。