主題歌はスカートによる書き下ろし楽曲に!せつなさ溢れる『不死身ラヴァーズ』予告編映像
松居大悟監督が贈るラブストーリー『不死身ラヴァーズ』が5月10日(金)より公開される。このたび、本作のポスター、予告編、主題歌が解禁となった。 【写真を見る】本作の主題歌、劇伴にスカートが決定!澤部渡のコメントも 高木ユーナの漫画を原作とする本作。構想に10年という長い年月をかけた松居監督は「諦めることができなかった」と原作に魅了されたことを明かしている。主人公、長谷部りのが運命の相手と信じて追いかけるのは、両想いになった瞬間、この世界から忽然と消えてしてしまうという甲野じゅん。2人は人生の中で何度も出逢い、その度に長谷部は「好き」と伝え、両想いになるが、甲野は幾度となく「消える」という出来事を繰り返していく。それでも諦めない長谷部のどこまでもまっすぐな「好き」が起こす奇跡の物語が描かれる。主人公、長谷部を演じるのは、本作が初の映画単独主演となる見上愛。また、長谷部の運命の相手である甲野を、佐藤寛太が演じる。 今回解禁となった予告編映像は、中学生の長谷部が、運命の相手だと信じる甲野に好きという思いを伝える場面から始まる。しかし、両思いになると甲野は、彼女の前から忽然と姿を消してしまう。その後も、甲野は、ときに高校生として、ときに車椅子に乗る青年に姿を変えて、再び長谷部の前に現れる。そのたびに何度も彼に恋をして「好き!」と思いを伝え続ける長谷部だが、親友の田中(青木柚)やバイト先の花森(前田敦子)に、気持ちを否定されてしまう。やがて、長谷部は大学生となり、甲野と再会。最後に「今日という日は、もう一生来ないから…」と言う甲野に、「消えたっていいよ。私が消さないから…」と長谷部の意味ありげなセリフが放たれ映像は終わっている。 さらに、スカートが本作の主題歌、劇伴を担当することも決定。主題歌となるのは書き下ろしの新曲「君はきっとずっと知らない」。監督の松居は「消えながらも突き進むラブストーリーには、透き通るようなメロディが流れたらいいな」と思い、スカートの澤部に依頼したことを明かしている。しかし、澤部は作中に既成の楽曲があることを知り「主題歌は映画のためにも、自分がやらないほうがいい」と一度断ったという。松居は、そんな澤部に対し、すごく映画のことを愛してくださっている感じがして信じられたからこそ主題歌を担当してもらいたいとより強く思ったと明かす。結果、映画音楽から主題歌の全てを澤部が担当することになった。澤部は「りのでありながら、りのになりすぎず、物語を包めるような曲を書くのはとても気の張る作業でした」と振り返りながら「結果的にすこし不思議で噛み応えのあるポップソングを投げることができていま(というか曲ができてからずっと)、私は本当に嬉しい気持ちでいます」とコメントを寄せている。 あわせて解禁となったポスタービジュアルは、予告編映像のラストで2人が肩を寄せ合うシーンを切り取ったもの。全力で「好き」を伝えていくも、両思いになると消えてしまう甲野を前に、「じゅんくん、消えないで…」と語る長谷部の感情を物語るような、せつなさ溢れる仕上がりになっている。 「消えたっていいよ。私が消さないから…」という長谷部の真意とは?松居監督が10年以上温めてきた渾身のラブストーリーに期待が高まる。 ■<スタッフコメント> ●松居大悟(監督) 「消えながらも突き進むラブストーリーには、透き通るようなメロディが流れたらいいなと思っていました。登場人物の心情を追い抜くことなく、追いかけることなく、並走しながら景色が広がるような。そんなことをイメージして、スカート澤部さんの歌声やメロディに憧憬を描いて、お願いしました。澤部さんは打ち合わせ時に、劇中でりのが歌う既成の楽曲があることを大事に思ってくださって、『主題歌は映画のためにも、自分がやらないほうがいい』と言っていて。その言葉を受けて、変ですけど、そう考えていただける澤部さんにぜひ主題歌もやってもらいたいなと思いました。作ってもらえないかな、どうかなとソワソワしてましたが、結果、映画音楽と主題歌の全てを澤部さんに手がけていただきました。そして、とってもいいんです!なにかをわかることではなく、わかったふりすることではなく、わかろうとすることに光が当たるような作品になった気がします」 ●澤部渡(主題歌アーティスト、スカート) 「(松居監督のコメントにもありましたが)『不死身ラヴァーズ』のラッシュを観た時、りのが歌っている劇中曲こそこの世界の主題なのでは?と考えてしまい、実際にその曲の方が相応しいのではないか、と提案してしまったぐらいなのですが、監督から『その曲がエンディングだと、りのの物語になりすぎる』と言われた時に腑に落ちたのでした。りのでありながら、りのになりすぎず、物語を包めるような曲を書くのはとても気の張る作業でしたが結果的にすこし不思議で噛み応えのあるポップソングを投げることができていま(というか曲ができてからずっと)、私は本当に嬉しい気持ちでいます」 文/鈴木レイヤ