【Krush】大岩龍矢の相手はK-1王座決定トーナメントに出場したトーマス・アギーレ「声を出して勝つ。それが今回のテーマ」(大岩)
2024年11月23日(土・祝)愛知・名古屋国際会議場イベントホール『Krush.168 ~in NAGOYA~』の記者会見が、10月8日(火)都内にて行われた。 【写真】K-1トーナメントで活躍したアギーレ 同大会のメインイベントにて、Krushライト級王者・大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が-63kg契約3分3R延長1Rでトーマス・アギーレ(アルゼンチン/Dojo Serpiente)と対戦する。 大岩は幼少期に空手を学び、中学・高校時代はラグビーで活躍して愛知県代表にも選ばれたアスリート。大学在学中にキックボクシングを始め、卒業後にプロデビュー。重いパンチを武器にスタウロス・エグザコスティディスと芦澤竜誠に勝利。2021年11月には第4代Bigbangライト級(-61.23kg)王座に就いた。2023年は6月に横山朋哉に判定負けしたが、12月にライト級に階級を上げると篠原悠人を初回でKOした。2024年2月には弘輝に判定勝ちし、7月のタイトルマッチで伊藤健人に判定勝ちで王座に就いた。戦績は26勝(9KO)10敗。 アギーレは南米のWGP Kickboxingスーパーライト級(-64.5kg)王者で、2023年1月のGLORY RIVALS 5にてメキシコのエイブラハム・ヴィダレスと激闘を繰り広げた。9月のK-1に初来日し、「第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメント」に出場。1回戦でメン・ガオフォンを左フックでダウンさせて判定勝ち、準決勝で稲垣柊に判定で敗れた。左右のフックとローキックの破壊力は抜群で、打ち合いに強いところが持ち味のひとつ。戦績は34勝(23KO)6敗。身長168cm。25歳。オーソドックス。 宮田充Krushプロデューサーはこのマッチメイクについて「大岩選手はライト級王座を獲ったばかりでベルトを持って地元に帰るので、ベルトを懸けた戦いが面白いんじゃないかと防衛戦のプランがありました。9月のKrushでライト級の試合があったのでゴンナパー、上野空大、“狂拳”竹内裕二の3人が候補にあがっていましたがゴンナパーは計量をクリア出来ず、竹内と上野はKO負けで白紙となりました。 K-1の代々木大会を見て、その中で初来日で面白いファイターだと思ったのがアギーレです。本命と思われていたガオフォンに圧勝して3位に輝いた。元々64.5kgでやっていて、この選手が絞れるなら相手にいいんじゃないかと。ライト級でやったことがないので契約体重でどうだろうと。大岩も面白い試合になるだろうと短期間でスタンバイしてくれて決まりました」と経緯を説明した。 大岩は「Krushを名古屋に持ってこれたのはめちゃくちゃ大きい。今までは自分のためだったけれど、王者として何ができることはないかと考えていたので、持ってこれて名古屋の格闘技業界を盛り上げられるのを嬉しく思います。ライト級で相手が決まると思っていたんですが、いろいろ思った通りにならなくて。K-1の試合でトーマス選手は1回戦で武林風の王者を1回戦で倒しているので、かなり強敵ですし、いつかやると思っている朝久裕貴選手がガオフォン選手の下の階級の王者なので即決でお願いしますと言いました。強敵と思っているので勝てばめちゃおいしいし、Krush生者の強さを見せられると思っています」と、強敵が用意されたことを喜ぶ。 「めちゃくちゃ打ち合いに来る選手なので噛み合うのかなと思います。僕も名古屋で格闘技を見てプロになりたいとなったので、そういう若い人が現れて欲しい」と、自分の試合を見て地元の子供たちがプロ格闘家になりたいと思うような試合を見せたいとする。 それにはどんな試合が必要かと聞かれると「めちゃくちゃ面白い試合です。倒す試合。自分がそういう試合を見て憧れたので」と答えた。 アギーレは上の階級から落としてくるのに加えて、外国人特有のフィジカルの強さがある。大岩はパワーが持ち味だが今回はアドバンテージにならないのでは、と聞かれると「身体を作って負けないようにします。パワーは階級が上だろうが負けるつもりはないので。全然圧倒します」と自信満々。 今大会のアンバサダーを務めることになった佐藤嘉洋は「僕は70kgでやっていましたが、大岩選手に腕相撲で負けているので階級は関係ないですよ」と大岩のパワーに太鼓判を押す。 ではアギーレのテクニック面はどうかと聞かれると「アグレッシブだなって。1発・2発で終わらずに3発・4発と来るので気が抜けないと思うのと、凄い声を出しますよね(攻撃を出すたびに気合いの声を発する)。声でも負けないように頑張ろうかなって。僕も声をたくさん出します」と、なぜか気合いの声に対抗意識を燃やす大岩。 地元凱旋試合の相手としてはリスクが高いのでは、との質問には「めちゃくちゃ面白いと思います。でも僕、外国人に負けたことがないんですよ(2戦2勝)。だから全然自信あるし、楽しみです。めちゃくちゃいい選手ですし、強いですし、だからこそ本当にめちゃくちゃ楽しみです。(相手の)体重だけが心配ですけれど多分落としてくると思います」と、楽しみでしかないと答える。 アンバサダーの佐藤は大岩にどんな試合を期待したいかを聞かれると、「僕はKO至上主義ではないんですが、大岩龍矢は大岩龍矢の個性、アギーレはアギーレの個性やポテンシャルを存分に発揮してもらいたいと思います。そのうえでKOにつながれば素晴らしいことだし、終始打ち合っての判定でもめちゃくちゃ盛り上がりますから。最後の30秒だけ攻めてKO勝ちするよりも、自分は終始打ち合うせめぎ合いの方が見たいと思っていますので、そういう試合を見せていただきたいと思います」と語った。 すると大岩がマイクを持ち「でも、絶対に僕は倒します。バチバチで。お互いに声出し対決だと思うので。絶対に僕の方が声を出してKO勝ちします。もうそれが見えています。声を出して勝つ。それが今回のテーマ」と、とにかくアギーレが声を出すのが気になる様子で、再び対抗意識を燃やした。 今大会が成功したら来年も名古屋大会を開催するかと問われると、宮田Pは「未来につながる戦いが見られたらやる。ファンが望むのであれば。いい流れに持っていきたいですね」、佐藤アンバサダーは「全ては今大会の成功いかん。Krushを応援するつもりで会場へ来て生で見てもらいたいと思っています」とする。 その言葉を受けて大岩は「もちろん盛り上げないといけないと思っているので、僕が盛り上げます」と宣言した。 最後に大岩は「地元で試合が出来るってことで自分のためでもありますが、キックボクシング業界を地元・名古屋で盛り上げていきたい。何が何でも勝たないといけないし、盛り上げないといけない気持ちがあるので自分も楽しみです」と締めくくった。
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