これからさらに気をつけたい紫外線! バイクや人にどのような影響を与えるのか
紫外線に要注意!バイクと人体にはどのような影響がある?
だんだんと暖かくなる春から初夏にかけては、バイクで走るのにちょうど良い季節といえます。ただ、この時期に気を付けなければならないのが「紫外線」。紫外線を浴び続けると、人体にさまざまな悪影響をおよぼすことは知られていますが、それはバイクも例外ではありません。 【画像】バイクや人に影響を及ぼす紫外線について画像で確認する(10枚) 紫外線と聞くと、ギラギラと強い日差しが照りつける夏をイメージしがちですが、じつは季節に関係なく1年を通して降り注いでいるため、常に対策が必要です。 では、紫外線は人やバイクにどのような影響を与えるのでしょうか。
太陽光に含まれる紫外線は、バイクの各パーツにあたると化学反応を起こし、材質に少しずつダメージを与えていきます。とくにダメージを受けやすいのが、ゴムやプラスチックでできたパーツ。屋外での駐車で紫外線を浴び続けると、劣化が進んで変色したり、硬化してボロボロに崩れたりすることがあります。 また、ゴム製パーツは時間の経過とともに硬化して劣化が進んでいきますが、紫外線にあたり続けるとさらに劣化のスピードは増していきます。タイヤが硬化して弾力性が失われてくると、サイドウォールにヒビが発生することがあり、最悪の場合、走行中にバーストする可能性があり非常に危険です。 ちなみにタイヤ以外にも、バイクにはホース類やOリングなどのゴムでできたパーツがたくさん使われています。これらのパーツも、紫外線にあたるとカチカチに硬化して寿命が縮まり、本来の役割を果たせなくなってしまいます。 バイクは基本的に、内部のメカニズムがむき出しの状態なので、紫外線にあたり続けると各部のゴムパーツは劣化が進んでしまう点には、注意したいところです。
またバイクは外装部分には、樹脂パーツも多く使われています。とくにスクーターのステップやインナーカウル、リアフェンダーなどに使われている未塗装樹脂は、紫外線を浴び続けると黒光りしていたものが、あっという間に白っぽく変色してしまうことに。 これは「白化」と呼ばれる現象で、洗車しても取り除くことができません。そのため、どうしても古ぼけた印象になってしまい見た目が悪くなってしまいます。 さらにバイクの塗装面も紫外線にあたると、クリアー層が破壊され劣化が進んで色褪せの原因になります。さらに厄介なのが、症状が進行すると塗装の表面に細かいヒビが入り割れてしまうクラッキングという現象です。 初期段階ではキズのように見えるものの、塗装面が割れてしまっている状態なので研磨作業による修復ができません。こうなると再塗装の作業が必要になります。