福島第一原発の燃料デブリを初めて搬出(福島)
福島放送
何本ものロープで固定された容器。高さは70㎝、重さが1tあります。 この容器を載せた4トントラックの荷台には青いシートが掛けられました。 中に入っているのは、福島第一原発2号機から取り出した燃料デブリ。 5mmほどの大きさで重さがおよそ0.7gの小さなデブリです。 原発事故発生から13年半あまり経って、ようやく取り出すことができたデブリを、12日初めて敷地の外に持ち出しました。 東京電力は、水素の濃度を調べるなど、安全に運べるか確認作業などを行い、12日の運び出しにのぞみました。 内堀知事は「現在、JAEAに向けて搬送中かと思いますが、これがしっかりと分析をされて、今後880tの燃料デブリを、安全に確実に取り出すための大切な一歩になると受け止めています。」と述べました。 午前9時半ごろに第一原発を出発したトラックは、午後1時すぎに分析施設に到着。 その後デブリを入れた容器を施設へ受け渡し、午後2時40分ごろに問題なく輸送を完了させたということです。