【ウインターカップ2023】インターハイ王者に挑んだ高岡第一、笹倉快斗は39得点も「50点でも60点でも取らなきゃいけなかった」
初戦の41得点に続き、ジェラマイアを上回る39得点
大会初戦となった県立一関工業戦を100点ゲームで打ち勝った高岡第一は、2回戦でインターハイ王者の日本航空に挑んだ。チームを牽引するのはエースの笹倉快斗。初戦では41得点を荒稼ぎしたスコアラーは、日本航空のオルワペルミ・ジェラマイアと点の取り合いで真っ向勝負を挑んだ。 試合開始からわずか2分で0-12と出遅れるが、気持ちでは負けていなかったと笹倉は言う。「すごく強いチームなのは分かっていたので、まずは気持ちでした。僕たちは小さいチームなので外から思い切ってシュートを打って、ディフェンスでもファウルを気にするよりとにかくハードにやろうと考えました」 日本航空のジェラマイアはただ背が高いだけの留学生プレーヤーではない。200cmのサイズはもちろん、爆発的な運動能力、シュートとドライブのスキル、そしてチームプレーのスピリットも兼ね備えたオールラウンダーだ。そのジェラマイアが豪快なダンクを決めると、客席がどよめく。その勢いに飲まれてもおかしくない状況で、笹倉は積極的にシュートを放ち、これを決めていくことでチームメートを鼓舞し続けた。 第2クォーターを28-18と押し返し、後半開始早々に笹倉の3ポイントシュートで4点差に詰め寄る。しかし、ここでジェラマイアが奮起。得点だけでなくリバウンドにブロックショット、アシストと万能の働きを見せ、20点差まで高岡第一を突き放した。 「あの時間帯、シュートが入らなくなってバタバタしてしまいました。前半はウチが勝っている部分もあったと思うのですが、あそこでシュートが入らなかった時の対応が悪かったし、チームに声を掛けるのもあまりできませんでした」と笹倉は悔やむ。 この悪い時間帯を抜け出した後は、再び積極的にシュートを放ってチームを牽引し始めるのだが、日本航空を相手にこれだけの点差を付けられては、巻き返すのは難しい。78-98で高岡第一は敗れた。笹倉は3ポイントシュート8本成功を含むフィールドゴール32本中14本を決めて39得点。ジェラマイアの33得点を上回ったが、チームが負けては意味がない。 「エースは40点ぐらい取るもので、それで足りなければ50点でも60点でも取らなきゃいけなかったです。チャンスを決めきれなかったのもあるし、シュートを打てなくなってしまった時間帯もあって、自分ではもっと取れたと思っています」と笹倉は自分を責めた。