今週末は冬型のような気圧配置に 体調管理にご注意を
この先、19日(土)から20日(日)は、冬型のような西高東低の気圧配置に変わって季節が一気に進むでしょう。体調管理に注意が必要です。
今週末は季節が一気に進む
関東甲信や北陸から西では、19日(土)にかけて最高気温が25℃以上の夏日になるところが多いでしょう。 福岡市では18日(金)に9月上旬並みの30℃まで上がり、真夏日になりそうです。 福岡市では1890年の統計開始以来、最も遅い真夏日になるかもしれません。 (過去最も遅い真夏日は1939年10月14日の30.6℃でした。) 19日(土)は東北の仙台市でも26℃と、夏日になりそうです。 20日(日)は夏日になるところは少なくなり、東京都心の最高気温は20℃、仙台市では19日(土)と比べて大幅に低い17℃の予想です。 18日(金)に真夏日予想の福岡市では、20日(日)はこの時期らしい秋の空気に入れ替わるでしょう。
朝晩も空気ヒンヤリ この秋一番の冷え込みも
昼間だけでなく、朝晩も冷え込みます。 21日(月)の最低気温は、北海道や東北で10℃を下回るでしょう。 札幌市では3℃と、11月上旬並みになりそうです。 札幌市で気温が5度を下回るのはこの秋初めてで、峠道や標高の高い地域では、路面が凍結する恐れもあるほど冷えるでしょう。 東京都心では21日(月)の朝に11℃まで下がり、この秋一番の冷え込みになりそうです。
寒気南下 北日本ほど寒い
今週末に気温が下がる要因は「冬型のような西高東低の気圧配置」になり、この時期としては強い寒気が流れ込むことです。 18日(金)は低気圧や前線が日本海に位置します。 低気圧や前線に向かって南から暖かい空気が流れ込むため、季節はずれの暑さになります。 19日(土)は、低気圧や前線が日本付近を通過するため広い範囲で雨が降るでしょう。 そして、前線が日本付近を通過したあと、冬型のような西高東低の気圧配置に変わる見込みです。 平地で雪が降る目安となる、上空1500メートル付近でマイナス6℃以下の寒気が北海道を覆うでしょう。 山で雪が降る目安となる、上空1500メートル付近で0℃以下の寒気は、東北と北陸、関東北部の山沿いまで南下する見込みです。 寒気の南下は一時的で、21日(月)には東に抜けていくでしょう。 今週末は雨を境に、気温の上がり下がりが大きくなります。 体調管理のほか霜による農作物の被害、北海道と東北では峠道の路面凍結などにご注意ください。
日本気象協会 本社 小室 拓也