症状は?日本で流行の可能性は?中国で急増『ヒトメタニューモ』忽那賢志教授に聞く
■症状は?日本で流行の可能性は?
ヒトメタニューモウイルスとはどんなものなのか。感染症が専門の大阪大学医学部・忽那賢志教授に聞きました。 (Q.ヒトメタニューモウイルスとは) 大阪大学医学部 忽那賢志教授 「子どもが感染しやすい『RSウイルス』に近い性質で、急性上気道炎(いわゆる風邪)を引き起こし、悪化すると気管支炎など下気道に影響を及ぼすことも。10歳までにほとんどの子どもが罹患(りかん)しますが、大人になっても繰り返し感染する恐れがあります」 (Q.症状は) 大阪大学医学部 忽那賢志教授 「せき・鼻水・発熱など、いわゆる風邪の症状ですが、特に喘鳴(ぜんめい)『ゼーゼー』という呼吸がみられることがあります。もともと喘息のある人や免疫不全、高齢者などは重症化の恐れもあります。ただ、風邪の一種なので過度に恐れる必要はない」 (Q.なぜ中国で増えているのか) 大阪大学医学部 忽那賢志教授 「コロナが流行していたここ5年ほどはヒトメタニューモウイルスの流行がなかった。そのため、免疫力が低下しているのではないか」 (Q.今後、日本でも流行する可能性は) 大阪大学医学部 忽那賢志教授 「日本でもこの5年は同じ状況だったので流行する可能性はあります。ただ、特別な対策があるわけではなく、通常の感染症と同様に、日頃の手洗いや混雑した場面でのマスク着用などが大切」
テレビ朝日