刑事告訴で裁判は開かれる？ 「鳥越氏vs.週刊誌」で誤解されていること
参院選での青山氏は民事でも戦うと表明
最近では鳥越氏と似た事例として、参院選比例区に立候補し当選した青山繁晴氏のケースがあります。同氏は選挙戦中、過去に在籍した共同通信記者時代の「私的流用」疑惑を週刊文春によって記事化され、鳥越氏と同様にすぐさま東京地検に名誉棄損と公選法違反で告訴しました。 両者で異なるのは、記事に対する選挙中の説明や反論の多寡は別にして、青山氏は「選挙後には民事訴訟も提起し、刑事と民事両面で相手を打ち倒す」と街頭演説やブログを通じて選挙期間中に明言していることです。 鳥越氏は民事でも提訴し、法廷の場でたたかう意思はあるのでしょうか。文春を刑事告訴した際の弁護団のトップ、弘中惇一郎弁護士の事務所に問い合わせたものの、「答えることはない」との回答でした。 （フリー記者・本間誠也）
