米・大統領選に影響は…トランプ前大統領に有罪評決「不正で不名誉な裁判だった」
日テレNEWS NNN
アメリカのトランプ前大統領の不倫口止め料をめぐる裁判で、大統領経験者として初めて有罪の評決が下されました。この先の大統領選挙に、どんな影響があるのでしょうか。 ◇ 世界中が注目した評決。 NNNニューヨーク 橋本雅之記者(日本時間31日午前) 「トランプ前大統領に有罪評決が出ました。裁判所の前には、こうして世界中のメディアが集まり速報で伝えています」 そのトランプ氏は… トランプ前大統領(米・ニューヨーク、 30日) 「何も悪いことはしていない。私は無実だ」 アメリカの大統領経験者の中で初めて、刑事事件で“有罪”を言い渡された後も“無実”を訴えました。
2016年の大統領選挙時に、不倫関係にあったとされるポルノ女優、ストーミー・ダニエルズさんに、口止め料13万ドルなどを支払い、それを不正に処理したとして34の罪に問われていたトランプ氏。
元側近で当時の顧問弁護士、マイケル・コーエン氏も、トランプ氏から口止め料の支払いを指示されたなどと証言。 ニューヨーク州地裁の陪審員は、34の罪すべてで有罪の評決を言い渡しました。
アメリカメディアによると、有罪が言い渡された後、トランプ氏は、しかめっ面でじっと座っていたといいます。その後、視線を下に落としながら、硬い表情で報道陣の前に姿を見せました。
トランプ氏(米・ニューヨーク、 30日) 「不正で不名誉な裁判だった。バイデン政権が対立候補を傷つけるために行ったことだ。恥ずべきことだ。本当の判決は(大統領選の)11月5日に国民により下される」
評決を受け、裁判所前には喜びの声をあげる反トランプ派の人々の姿がありました。 反トランプ派 「正義が果たされたことを大変うれしく思う。彼はペテン師だ。有罪評決を受けた重罪犯だ」
一方、トランプ支持者らは… トランプ支持者 「茶番だ。ひどいことだ。大統領選ではトランプ氏に投票するつもりだ」 トランプ支持者 「今は、よりトランプ氏に投票したい」 有罪評決が出た後も「大統領選ではトランプ氏に投票する」と口をそろえました。