インバウンドにも人気! 漫画・アニメ・アイドル…心ときめく「コラボカフェメニュー」誕生の舞台ウラ
コラボカフェの歴史とは?
郡司さんによると、そのはじまりは1998年にまで遡るという。 「個人で調べたものになりますが、1998年に開催された東京キャラクターショーの『Piaキャロレストラン』という美少女ゲームを再現したカフェが、最初という説が有力のようです。 ’00年代に入ってからは、日本初のメイドカフェといわれる『キュアメイドカフェ』を秋葉原に常設店としてオープンし、メイドカフェが一躍ブームとなりました。 今のようなスタイルの原型といわれているのが、’09年にナンジャタウンで開催されたジャンプ作品の『NARUTO』とのコラボカフェです。アニメや漫画作品との大規模コラボで、大きな話題となりました。 その後、’12年のアニメイトカフェ、ガンダムカフェのオープンを皮切りに、コラボカフェ本舗、プリンセスカフェ、SQUARE ENIX CAFEなどのコラボカフェが続々とオープンしました。 また、同時期からファミリーレストランなどでもアニメ作品とのコラボメニューが人気を集めるようになりました」 急成長を続けていたコラボカフェだが、コロナ禍の’20~’22年は、閉店や縮小を余儀なくされた店舗も多かった。しかし、’23年秋頃から少しずつ復活してきたという。 「あまり知られていませんが、コラボカフェって意外と歴史が長くて、技術面も少しずつ進化しています。 わかりやすいところだと、コラボカフェに欠かせない“プリントラテ”。 当初は型とココアパウダーを使って、ラテの上にキャラクターのイラストを描いていましたが、その後フードプリンターや可食プリントが登場して、すばやくクオリティーの高いプリントラテが作れるようになりました。 また食事のメニューでは、初期の頃はオムライスやカレーが定番でしたが、最近ではアフタヌーンティーセットやビュッフェ形式のメニューも増えてきました。 さらに最近では、回転寿司店やBar、ゲームセンター、スーパー銭湯といったさまざまな業種・業態でも広がっています。本当に、いろいろな可能性を秘めているジャンルだと思います」 ◆ファンにウケるメニューを作る秘訣 ところで、肝心なコラボカフェメニューは、どのように作られているのだろうか? CollaboLic Tableでは、メニュー開発に2~3ヵ月かけることが一般的だという。