Web3、目を覚ませ:マーケティングがボットを蔓延させている
エアドロップの70%はボットへ
現在、Web3は「エアドロップの夏」の真っ最中だ。ソーシャルファーミング(ソーシャルメディア上での存在感を収益につなげる手法)の要素を取り入れた新しいエアドロップキャンペーンが次々と登場している。 これらのキャンペーンの予算と報酬は莫大で、関心と盛り上がりと希望を生み出している。だが、このようなエアドロップは、間違った人々に報酬を与える典型的な例。報酬に誘われたユーザーは、エアドロップを受け取る可能性のある一連のソーシャルタスク(そして時には2、3のオンチェーンタスク)を完了する。 このようなユーザーは、ボット、エアドロップハンター、シビル攻撃者であることが多く、コミュニティが参加させたいクオリティの高いユーザーではないことに、多くの人は気づいていない。Cookie3での最近の調査では、エアドロップの最大70%がボットやシビル攻撃者に渡ることが多いという結果が出ている。 では、エアドロップがWeb3を台無しにしているのか? いや、エアドロップは素晴らしいものだが、それはクオリティの高いユーザーを惹きつける場合、つまり正しく行われた場合に限られる。 一部のプロジェクトは徐々にこの考え方に目覚め、大量のユーザーを素早く獲得することは、定着してくれるクオリティの高いユーザーを獲得するメリットを上回るものではないことを理解している。その好例が、シビル攻撃活動の自己申告ルールを確立したレイヤー・ゼロ(Layer Zero)だ。 プロジェクトリーダーやマーケターがエアドロップからボットを除外することをサポートするソリューションは、すでに市場に存在している(AIを使ってボットベースの活動を判断するCookie3 Airdrop Shieldなど)。 今必要なのは、短期的な成功や盛り上がりは長期的なリテンション(ユーザー維持)を犠牲にすることには見合わないことを理解し、考え方を変えることだ。 この変化をどのように実現するか? データによる知見を使ってボットをエアドロップから除外し、より少ないグループに多くのトークンを与えることで、プロジェクトに持続的な盛り上がりと成長をもたらせる可能性がある。