台湾総統選の世論調査結果ねつ造か…記者拘束 中国共産党関係者の指示受けたか
台湾の検察は、来月行われる台湾総統選挙についての世論調査の結果をねつ造したとして、台湾の記者1人を拘束しました。中国共産党関係者の指示を受けたとみられています。 台湾検察に拘束されたのは、台湾のネットメディアに所属する記者の男です。 台中地方検察署によりますと、拘束された記者は、来月13日に行われる台湾総統選挙に関する世論調査をねつ造し、8回にわたって誤った結果を掲載した疑いがもたれています。 具体的には、台湾の北部、中部、南部でそれぞれ300人以上に、電話や訪問を通じて調査を行ったとしていましたが、実際にはこうした調査は行われていなかったということです。 記者の男は、中国・福建省の中国共産党の関係者から指示を受けていた疑いがあり、特定の候補の支持拡大を狙ったものとみられています。 台湾当局は、「選挙が最終盤に入る中、中国による介入の手法が多様化している」と中国の関与を警戒しています。