今さら聞けない「ご祝儀袋のマナー」結婚、出産、お見舞い…この場合は?水引や袋の選び方を解説
しきたりは、時代とともに変化するものですが、その根本にある“心”は知っておきたいもの。お祝い金を祝儀袋に包んで贈るのは、他国にはあまり見られない日本特有の文化です。新札を内包みしたうえで、檀紙(だんし)などで上包みし、水引を掛けるのが正式。慶事なら水引は紅白か金銀、弔事なら黒白や銀、黄白など、ひと目で気持ちを伝えることができます。むき出しでバッグなどに入れず、必ず袱紗や小風呂敷に包み、相手の前で中身を取り出し、両手で渡します。 ケースごとに正しいご祝儀袋を解説します。
結び切りの水引は「一度きり」の意味から、慶事では結婚に限って使います。
あわじ結びで、のし付きのため慶事にふさわしいものの、豪華幅広サイズのため10万円以上を納める意匠です。
病気の方のお見舞いに伺うときには?
怪我など、快癒の見通しが立つ病状には結び切りの水引を。のしは付けません。病状がわからないときや怪我以外の病気、天災に遭った方へのお見舞いにはのし、水引なしで。
病気は繰り返してほしくないものなので花結びの水引やのし付きはタブーです。 全体監修=丹生谷真美 撮影=桂太(フレイム) 編集・文=吉岡博恵、八木あきほ(ともに婦人画報編集部) 『婦人画報』2024年7月号別冊