死去の中山美穂さん 「毎度おさわがせします」で俳優に「ただ泣きたくなるの」ヒット曲も
俳優の中山美穂さん(54)が東京都内で亡くなったことが6日、分かった。中山さんは、1980年代後半から90年代にかけてトップアイドルとして注目を集めた。近年も多くのテレビドラマや映画で名優として活躍していた。 中山さんは昭和45(1970)年生まれ。東京・原宿でスカウトされて芸能界に入り、60年にドラマ「毎度おさわがせします」でデビュー。同年、「C」で歌手デビューも果たすと「ミポリン」の愛称で親しまれ、トップアイドルに上り詰めた。 平成4年にはロックバンドWANDSと共演したシングル「世界中の誰よりきっと」が183・5万枚(オリコン調べ)の大ヒットを記録。6年の「ただ泣きたくなるの」も主演ドラマの主題歌となり、104・8万枚(同)のミリオンセラーとなった。 7年の映画「Love Letter」では、恋人に先立たれた女性とその文通相手の1人2役を演じ、海外でもヒット。ブルーリボン賞主演女優賞を受賞するなど、俳優としても活躍した。 14年、ミュージシャンで作家の辻仁成さんと結婚しパリで暮らしたが、26年に離婚。芸能界に本格復帰し、バラエティー番組のほかに、亡くなった6日にも大阪でクリスマスコンサートを予定するなど音楽活動も精力的に展開。来年はデビュー40周年のコンサートツアーを控えていた。 突然の訃報に、レコード会社関係者は「うろたえている状況」、所属事務所は「あまりに突然の出来事で、驚きと悲しみで呆然としている」とコメントするなど、衝撃が広がった。