日本のイラストレーターmatsuiさんがマカオの伝統手工芸師とコラボアートワークショップ開催
いぬを中心にしたシンプルでポップな作品で注目を集める日本のイラストレーターmatsuiさんの海外初となる個展「THE DOG」がマカオ・媽閣エリアにあるコンテンポラリーアート施設「海事工房(Navy Yard)」で開催中。 このほどmatsuiさんがマカオを訪れ、8月31日に同施設でマカオの伝統彩色芸術「廣彩」の継承者として知られる李溢坡さんとコラボレーションアートワークショップを開催し、国際文化交流を図った。 matsuiさんのマカオ訪問は今回が初めて。中国とヨーロッパの建築要素が融合した独特の街並みや雰囲気から、東西文化の交差点であることが実感できたとのこと。自身にとって初の海外初個展をマカオで開催することが決まった際は驚いたが、素晴らしい会場で大規模な展覧会が実現し、関係各位の協力に感謝するとともに、開幕後はInstagramの投稿などを通じて来場者のフィードバックを見ている中、犬を連れて会場を訪れる観衆が多かったことを嬉しく思い、今回の訪問中にぜひ実際に犬と一緒に作品を見に来た方と会ってみたいという。李さんとのコラボレーションについては、もともと工芸分野に興味があり、絵の具の質感や色味などが日本と異なるところが印象に残ったとした。
同展はマカオのファンションブランド店THE BIG APPLEと統合型リゾート(IR)運営企業MGMが共催するもの。MGMはマカオ政府と共同で媽閣エリアの活性化プロジェクトに取り組んでおり、今年(2024年)7月から「Summer Hype」と銘打ち、エリア一帯に複数のトレンディ、ビュジュアルアート、クロスボーダーリテールコンテンツを集め、地元中小企業と連携してライフスタイル提案型のイベントを同時開催している。今回の「THE DOG」展もその一環で、会期は10月31日まで。 MGMによれば、今夏媽閣エリアで開催した各イベントはエリア一帯に幅広い層の人流を呼び込み、活性化に寄与することができたとの考えを示し、今後も内外からさまざまなテーマや要素のイベントを誘致していきたいとのこと。