東大・渡辺向輝が法大に9回2失点で完投勝利「泣きそうなくらいうれしい」父は元ロッテ渡辺俊介
<東京6大学野球:東大3-2法大>◇第5週最終日◇13日◇神宮 元ロッテ渡辺俊介氏(48)の長男、東大・渡辺向輝投手(3年=海城)が、法大に完投勝利を挙げた。 父と同じアンダースロー右腕は「9回裏ということを忘れるくらい集中していた。泣きそうなくらいうれしい」と満面の笑みで振り返った。 前日12日の1回戦では16得点を挙げた強力法大打線を相手に自己最長となる9回9安打2失点、151球の力投。待望のリーグ戦初白星をつかんだ。 2度満塁のピンチを迎えたが、スライダーとシンカーを軸に直球やカーブを織り交ぜて的を絞らせなかった。「当ててしまってもいいから突こう」と内角もきっちり攻めた。 チームは今季2勝目をマーク。鈴木太陽投手(4年=国立)が慶大2回戦で完投勝利を挙げ、チームの連敗を「18」で止めた。「1年生の頃からお世話になっていた先輩なので、次は自分が続いてやるぞという願いがかなったので非常にうれしいです」と笑顔だった。 2戦先勝方式では17年秋の法大戦以来、7年ぶりの勝ち点獲得へ、弾みをつけた。