【ナゼ】増加する“デジタル遺品”トラブル 故人のスマホのロック解除やサブスク解約が出来ない!トラブルを未然に防ぐ、今からできる『デジタル終活』とは―?
Q.亡くなった家族がサブスクに加入していたため、何の請求か分からない引き落としがあるという場合は、どうすればいいですか? (伊勢田氏) 「分からないものは調べるしかないですが、サブスク事業者を特定したうえで、問い合わせをしていただくという流れになります」 Q.最終的に、困ったら消費生活センターに相談するということですか? (伊勢田氏) 「そうですね。解約等に応じてもらえないとか、なかなか連絡がつかない、という場合には、消費生活センター等に問い合わせをしていただけたらと思います」
■『スマホのスペアキー』や『デジタル資産引継ぎサービス』なども…家族のために事前にしておきたい『デジタル終活』とは?
家族のために事前に準備しておきたいのは、デジタルではなく、『アナログで紙にパスワードを書いて残す』ということです。紙に書いた後、その上から修正テープで2~3回重ね貼りすると、自身が亡くなった際に、スクラッチのように家族がコインで削ればパスワードが分かるというものです。他にも、所有の口座などをリストアップしておくことも大切です。
Q.他に何かお勧めはありますか? (伊勢田氏) 「名刺サイズの『スマホのスペアキー』というものに、パスワードを書いていただいて、財布や通帳に挟んでおく。1人暮らしの方であれば、冷蔵庫の扉に貼っておくという形で、万が一の時に、残されたご家族にログインパスワードを伝えることができる仕組みを作りましょうとご案内しています」
さらに、登録者に引き継ぎ会社から定期連絡が来る『デジタル資産引き継ぎサービス』というものもあります。登録者が一定期間、応答しなかった場合、継承者に対し、引き継ぎ会社から情報が開示されるというサービスです。
そしてパスワードが分からない場合、専門業者に依頼するという選択もありますが、金額が20万~50万ほどかかることもあります。さらに時間もかかるため、時間もお金もかけたうえに、解除が出来ないということもあるといいます。 さらに、スマホのロック解除を試みる場合、複数回誤入力すると、初期化されることもあります。マイナンバーカードも、番号を間違えると止まってしまうため、役所に行かなければならないということもあります。そういったトラブルにならないために、パスワードを誰と共有するのか、ぜひ家族で話し合ってみてください。 (「情報ライブ ミヤネ屋」2024年12月6日放送)
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