職場にいる「薄っぺらい知識で語るヤバい人」と「どんな分野にも詳しいすごい人」を分ける、たった1つのクセ
「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか? ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが19万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。 ● 「~らしい」には要注意 対面であっても、ネット上のコミュニケーションでも「~らしい」という言葉を使う人は多くいます。しかし、この「~らしい」は要注意です。 「ダイエットには炭水化物を抜くことが一番効果的らしいよ」 こう言った人に「なぜ?」と質問してみてください。 おそらく、90%以上の確率で、言葉に詰まります。 そしてほとんどの人は「ネットに載っていた」や「SNSに○○さんが投稿していた」と回答するでしょう。 「~らしい」という言葉を使った場合は、自分の理解というフィルターを通さずに、鵜呑みにした情報をそのまま伝えているにすぎないのです。 人に説明をしたとしても、根拠を示すことができないため、納得させることができません。 もし仕事で「~らしい」を発している人がいたら、それは思考停止している証です。 まわりの信用を失う予備軍とみなされるので注意してください。 ● 人を動かす根拠の3つの観点 あらゆる仕事の根本は「人を動かすこと」です。 営業は人を動かして契約に結びつけます。バックオフィスでは請求書を発行し、支払うように人を動かします。PRではSNSによりよい投稿をして、人を動かし、「いいね!」をもらいます。 すべて「人が動く」ことで成立します。 人を動かすには根拠が必要です。社内外にかかわらず、根拠をもって人に説明しなければなりません。 そこで、根拠をもって説明ができるように「情報をインプットする3つの観点」を紹介します。 ①“What is it?”=それは何? ②“Why so?”=なぜそうなの? ③“So what”=だから何なの? インプットをするときは、この3つの観点を頭の中で問い続けることが大切です。 当たり前の、極めてシンプルな問いです。しかし、非常に地道な作業が求められます。 ● 疑問を放置せず、調べ尽くすクセをつける たとえば、「身体を絞り効果的なダイエットをするにはどうしたらいいか?」というテーマを調べ、実行するとします。 ふつうに調べると、下記のような行動をとりがちです。 「Google検索やXで調べたところ、炭水化物抜きダイエットが効果的で継続性も高いらしいので、それに取り組む」 検索で「ダイエット 効果的 継続しやすい」などと入力し、出てきた情報を鵜呑みにするケースです。 このケースの人に説明を求めると、語尾に「~らしい」がついてしまいます。 つまり、「根拠はわからないが、ネットに載っていたから」という理由で行動し、他人にも伝えてしまうのです。 一方で、「インプットするうえで必要な3つの観点」をもとに検索作業を行うとどうなるのでしょうか。 調べた結果に対して、以下のような疑問が湧いてくるはずです。 ・炭水化物とは何のこと? ・なぜ炭水化物を抜くと、ダイエットに効果的なのか? ・糖質を減らした結果、何が起きるの? これらの疑問をもとに、さらに自分自身で「問い」を立てていきます。 ・炭水化物を抜くとなぜダイエットに効果的なのか? ・具体的に炭水化物のどの成分が人を太らせるのか? ・糖質と脂質の違いは何か? ・脂質を取っていい理由は何か? ・炭水化物を抜いても健康上の問題はないか? ・その他の成分でダイエットに効果的なものはないか? ・そもそも食事以外でダイエットを効果的にできないか? ・サプリメントによるダイエットの効果はどうか? ・サプリメントのどの成分で痩せるのか? ・どのくらいの期間が必要なのか? ・継続摂取による身体の被害はないか? ・医薬品摂取によるダイエットの効果はどうか? ・そもそもダイエット効果のある医薬品はあるのか? ・サプリメントと比べて金額は安いか? ・最もダイエットに効果的なトレーニングはないか? いかがでしょうか? 一度調べはじめると、調べるほど、どんどん新しい疑問が湧いてきます。 その疑問をすべて解決するまで調べ続けることで、人を説得できるだけの根拠を自分で構築できるのです。 3つの観点を意識するかしないかで、圧倒的な情報量の差が生まれます。 「いろんなことを知っている人」や「どんな分野でも語れる人」は、例外なく自分の疑問がなくなるまで、調べ続けている人です。 ぜひ、あなたも調べ尽くす習慣を身につけてください。 (本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の一部を抜粋・編集したものです)
西原 亮