【Jトライアウト】名古屋退団の成瀬竣平が右SBでプレー「行動起こしたい」厳しさ直面も前向く
日本プロサッカー選手会(JPFA)が11日、栃木県内でトライアウトを実施した。名古屋グランパスを契約満了で退団したDF成瀬竣平(23)が午前の部に参加し、紅白戦では右サイドバックに入りプレーした。 名古屋の下部組織育ちで、同期には日本代表DF菅原由勢(24=サウサンプトン)DF藤井陽也(23=コルトレイク)がおり、18年3月に、2種登録ながら川崎フロンターレ戦でリーグ戦デビュー。17歳2カ月1日でのデビューは、名古屋最年少だった。 出場機会を求め、J2のファジアーノ岡山、モンテディオ山形、水戸ホーリーホックと育成型期限付き移籍で渡り歩き昨季はV・ファーレン長崎でプレーしたがわずか1試合出場にとどまっていた。 トライアウトを終えた成瀬は「長崎であまり試合に出られず、すごく悔しいシーズンだった。このタイミングで契約満了となって、何か行動を起こしたいと参加させていただいた。ポジティブな気持ちでここに来られたのは良かった」と振り返った。 名古屋の下部組織でプレーしていた菅原は今やA代表の常連。一方の成瀬はプロの厳しさに直面している。「自分が一緒にやってきた選手が、海外でやったりフル代表で出たり頑張っている。立場は違うが、自分は負けていられない。すごく刺激をもらっているので、自分も諦めずにやっていけたら」と前を向く。 クラブを渡り歩き、自分の課題とも向き合っている。課題に関しては「企業秘密」と話すも「課題が改善できていないからうまくいってない部分がある。改善しながらやっていければ」と、新天地での飛躍を掲げていた。【岩田千代巳】