東京・三鷹でまたもや強盗未遂事件が発生 首謀者は「絶対に捕まらないと警察をなめている」捜査のカギは「ルフィ事件と比べて犯行が雑すぎる点」
ルフィたちとの「決定的な違い」
首謀者からみればこのような“万全な対策”を取っているので、捕まらない自信を持って犯行を重ねられるわけだ。 一方、警察が期待を寄せて注目しているのは犯行の雑さだ。一連の事件は計画性が乏しく強引さも目立つので、丁寧に捜査を続けていけば「穴」が見つかるはずだと考えているという。 「ルフィグループの場合、前日に実行犯らに下見させたり、在宅が確認されたら犯行を延期することもありましたが、今回のグループはそのような慎重さは全く見受けられません。深夜現場に着いたらとにかく1階の窓ガラスを割って侵入しろ、ですから。計画性のなさは被害額にも表れています。ルフィグループの場合、一撃数千万円という成果もありましたが、今回は数万円、数十万円程度の上がりしか得られていないことも多い」 これだけ雑ならば例えば、シグナルを使うべきところをうっかり普通に電話してしまっていた、などのミスを起こしている可能性も考えられる。そういった隙をつけば事件解決の糸口が見つかるのではないかと考えられているのだ。 それにしても不思議なのは、もし三鷹の事件がまたもや闇バイト犯だったならば、これまで実行犯が使い捨てにされてきたことが散々報道されていたのにもかかわらずなぜ応募してきたのかという点だ。
今日、明日にも事件を重ねる可能性がある
「今回のグループの特徴として、告知に『ホワイト案件』が強調されていた点がある。ほとんどの実行犯が強盗をするつもりなどないまま現場近くまでおびき出された。そして直前になって予め送らせられた個人情報で脅され、考える間もなく犯行に及んでいる。とはいえ、あまりに世情に疎すぎる点は否めません。警察庁は闇バイト応募者がニュースをみていない可能性もあるとしてXに啓発動画をアップするなどして注意喚起しているが、効果が上がっていないことに意気消沈しています」(同) 三鷹の実行犯は31日になって一人が捕まったが、他のメンバーはまだ捕まっていない。これまでのケースでは実行犯は翌日も翌々日も、実行犯は捕まるまで指示役に言われるがまま犯行を重ねてきた。 「横浜市では強盗殺人、市川市では拉致監禁事件まで起きています。警察としては事件が起きれば、突き上げ捜査をストップさせて実行犯の確保に全力を注がねばなりません」(同) 指示役が逮捕されない限り市民の安全は脅かされ続ける。警察の威信をかけた捜査に期待したい。
デイリー新潮編集部
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