都民ファースト決起大会 小池知事が代表就任「兼任批判」に反論も
東京都の小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」は1日、東京都内で総決起大会を開き、党の特別顧問だった小池知事が代表に就任した。7月の都議選に向け、48人の公認予定候補者や基本政策を発表した。 【中継録画】「都民ファーストの会」が決起大会 小池知事が代表就任
「一度は崖から飛び降りた私だが……」
大会に先立ち、自民党へ離党届を提出した小池新代表は「(都知事選で)一度は崖から飛び降りた私だが、もう一度皆さま方の前で決意を示す観点から自民党に離党届を出した、都民ファーストの会の代表として務めていきたい」と強調した。これまで代表だった小池氏の特別秘書の野田数(かずさ)氏は幹事長に就く。 6月23日に告示される都議選(7月2日投票)に向けた公認予定候補は、1日時点で48人。うち女性は17人と約35%を占める。公明党をはじめ政策協定を結んだ会派とは、互いの候補者を推薦し合うなど選挙協力を行う。小池氏は「真に改革を進めていくのはどこか。都民にうかがう絶好のチャンスがやってきた」と訴えた。 政策面では「東京大改革」を旗印に掲げ、都議会改革や情報公開の徹底などを基本政策に盛り込む。議会改革条例の制定や議員特権の廃止などにより、議会の健全化を目指すほか、情報公開についても、公文書管理条約の制定により徹底するとした。豊洲市場問題については、小池知事の立場を尊重するとした。 大会後、記者団の取材に応じた小池氏は、知事と代表の兼任で議会のチェック機能が低下するのではないかとの指摘に対し、「これまでの都議会にチェック機能があったのか。なかったからこそ豊洲市場問題が起こり、東京五輪・パラリンッピックでも会場費が膨れ上がった」などと反論した。 (取材・文:具志堅浩二)