衆院長崎3区補選 立民・山田氏制す
衆院長崎3区補選は28日投票が行われ、即日開票の結果、立憲民主党前職の山田勝彦氏(44)=社民推薦=が、日本維新の会新人の井上翔一朗氏(40)=教育推薦=を退け、2度目の当選を果たした。立民は県内の衆院小選挙区で初の議席獲得となった。 自民党の政治資金問題を巡り谷川弥一前衆院議員=自民離党=が辞職したことに伴い実施された。自民は県内の国政選挙で初めて独自候補の擁立を断念し、異例の野党一騎打ちとなった。投票率は2021年の前回衆院選を25・48ポイント下回る35・45%。県内の国政選挙では1948年の衆院長崎1区(当時)補選の37・19%を下回り、戦後最低の投票率となった。 山田氏は前回衆院選で谷川氏に惜敗し、比例復活で初当選。自民の政治資金問題を受け、いち早く出馬の意向を固めると、労組や他の野党と共に急ピッチで準備を進めてきた。 選挙戦では「金権政治を許さない」と訴え政治改革を主張。少子化対策や農業振興、離島航路の低料金化を島民以外も対象にすることなどを公約に掲げ、離島と本土を行き来しながら支持を広げた。 平戸市で学習塾を経営する井上氏は選挙に初挑戦。「しがらみのない政治」を掲げ、政治改革や教育の無償化を訴えた。維新の実行力をアピールしたが、及ばなかった。 県選管によると、当日有権者数は23万1747人(男10万9716、女12万2031)。