加害者扱いの動画で賠償命令 中2いじめ、投稿者に旭川地裁
北海道旭川市で2021年、いじめを受けていた中学2年広瀬爽彩さん=当時(14)=が凍死した問題を巡り、動画投稿サイトで加害者扱いされ名誉を傷つけられたとして、旭川市に当時住んでいた男性(19)が、栃木県上三川町の投稿者に165万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、旭川地裁は5日、77万円の支払いを命じた。 地裁によると、投稿者は口頭弁論に出廷せず、事実関係を争う書面も提出しなかった。大川恭平裁判官は判決理由で「原告の社会的評価を低下させる不法行為に該当する」と指摘した。 投稿者はいじめの主犯格として男性を名指しし、顔写真を表示する虚偽内容の動画をユーチューブに複数回投稿した。