昭和の「花嫁行列」を再現 福島県浪江町 男性が馬の格好「かご馬」が花嫁らを先導
福島県浪江町で昭和時代に行われていた伝統行事「花嫁行列」が24日、町内で再現された。男性が馬の格好をした「かご馬」が花嫁らを先導する「浪江流」を取り入れ、懐かしの風景がよみがえった。 町民有志らでつくる「浪江『り』の会」が企画。東日本大震災発生前に町内で貸衣装屋を営んでいた「あさだ衣裳(いしょう)店」から、当時使っていた花嫁衣装を譲り受けたのを機に、昨年から行列を再現している。町内ではかつて長持唄を響かせて地域を歩き、かご馬の男性が滑稽なしぐさを見せて結婚を祝福していたという。 今回は約40人が参加。4人の男性がかご馬として先頭に立ち、町地域スポーツセンターから、ふれあいセンターなみえまでを練り歩いた。長持唄は町出身の山形明義さん(85)が務め、町民らが大きな拍手を送った。 企画者の石橋いづみさん(57)は「かつての浪江の姿を思い出してもらうため、今後も続けていきたい」と意気込んでいる。