森田剛「言葉で救われることもあるし、傷つけてしまうこともある」 主演映画は「伝えるべき」熱き思い込め
俳優の森田剛(45)が16日、都内で、主演映画「劇場版 アナウンサーたちの戦争」の初日舞台あいさつに出席。2016年の「ヒメアノ~ル」以来、8年ぶり長編映画主演に「このような素敵な作品に参加できて、この日を迎えられてうれしい」と公開を喜んだ。 戦時下でプロパガンダの先頭に立ったアナウンサーたちの実話を基に、苦悩や葛藤を描く。開戦ニュースと玉音放送の両方に携わったアナウンサー・和田信賢を演じた森田は「戦争の映画やドラマはあるけど、アナウンサー視点はないと思ったし、僕は知らなかった。だからこそ伝えるべきだなと思いました。こういう作品を未来ある若者に見てほしい」と作品に込めた思いを明かした。 現役・引退したアナウンサーにアドバイスをもらい、アナウンス術を習得。演じた和田さんについて「言葉には力があると信じた方で、純粋にアナウンスで国民を楽しませたい人だったと思う。言葉を集める作業はその人の目線になって話を聞いて、自分の言葉で話していた人だと思いました」と人柄を推察した。 来年は戦後80年。森田は「言葉で救われることもたくさんあるし、その反面傷つけてしまうこともある。自由な時代からこそ、何を信じて何を疑うかは難しい」と撮影中も言葉について考えたといい、「昔話ではなく、今の話だと思っている。自分、大切な人を守るために考える時間になったらいいなと思っています」と思いを言葉に込めていた。