THE SUMO HALL「日楽座OSAKA」来場1万人を元大関栃ノ心（右）から祝われる訪日家族

　大阪の繁華街・難波に今年5月に誕生した、外国人観光客をターゲットに「相撲＝SUMO」に特化したエンターテインメント施設、「THE SUMO HALL　日楽座OSAKA」の入場者が23日、1万人を突破した。 　阪神電鉄の子会社、阪神コンテンツリングが手がける。対象を外国人訪日客に定め、なんばパークス内で今年5月30日に開業した。147日目の大台突破で売り上げは約1億3000万円超。関係者は「開業当初の想定通り。最近は認知度も高まってきて毎回、ほぼ満員です」と話した。 　この日は元大関栃ノ心のレヴァニ・ゴルガゼ氏（37）がゲストで登場。記念の1万人目となったスペイン人の家族に記念品などを贈呈した。「こういうイベントは大事と思う。外国の人たちは喜ぶと思いますね。本場所に来られない人たちにも、日本の文化が伝わるのがすごくいいですね。（相撲を）もっと世界に知らせるべきですよ」と熱弁した。 　インバウンドは増加傾向の一方で、その外国人観光客を取り込むイベント施設の不足が課題となっていた。その現状を商機とみて「（外国の観光客に向けた）ナイトイベントが必要」と立ち上げた。 　メインは「SUMOショー」。相撲の歴史的背景も説明するが、そのアナウンスも英語でされる。相撲を観戦しながら、飲食を楽しむ。新たな試みが来場1万人という節目を超えた。